SNSのネタ画像に5000万円超の値段が……続々とNFTでの出品続く
いま、ミーム(SNSで使用されるネタ画像)が、続々とNFT(代替不可能なトークン)として販売されている。
燃え盛る炎をバックに微笑む少女、ゾーイ・ロス氏の画像は、「Disaster Girl(災害少女)」として長年SNSで使用されてきた。撮影から16年後、21歳になった同氏が画像をNFTとして販売したところ、47万ドル(約5,170万円)の値がついた。
ロス氏以外にも多くのミームスターたちがNFTを販売しており、ライナ・モリス氏の「Overly Attached Girlfriend(嫉妬深い彼女)」は41万ドル(約4,480万円)、カイル・クレイヴン氏の「Bad Luck Brian(不運なブライアン)」は36,000ドル(約400万円)で購入された。
NFTの専門家によると、今年の初めからミームは一種の“NFTゴールドラッシュ”を迎えているという。その火付け役となったのが、クリストファー・トーレス氏が作成した、体がタルトでできている猫のピクセルアート「Nyan Cat」だ。同作品は58万ドル(約6,340万円)で購入されている。
米暗号資産メディア『Decrypt』によれば、NFTはミームの作成者や購入者がミームを著作権のように“所有”していることを意味するものではないため、使用や拡散を防ぐことはできないという。また「NFTは、ミーム作成者によるデジタルサインのようなものであり、サイン入りの野球カードと同様に、真正性を証明するもの」と説明している。
SNSで長年画像が利用されてきたミームスターたちにとっては、ある種の“利用料”と言えるだろう。
(画像=CNBCより)
■堀口佐知
ガジェット初心者のWebライター兼イラストレーター(自称)。女性向けソーシャルゲームや男性声優関連の記事を多く執筆している。
〈Source〉
https://www.cnbc.com/2021/04/30/a-meme-gold-rush-classic-viral-images-are-selling-as-nfts-for-thousands-of-dollars.html