「普通であること」に悩むすべての人たちへ 大関れいかに聞く“そのままであること”の大切さ

大関れいかが語る“等身大”

kemioくんは友人であり、憧れの存在

――本に収録されているkemioさんとの対談も“楽しさ”が伝わってくる内容で、オビにもあるように、まさに「戦友」なんだなと感じました。

大関れいか:kemioくんはもちろん友人でもあり、同時に私にとっては憧れの人でもあります。人として尊敬できるところが本当にたくさんあって、見ているだけで刺激をもらえる人で。私のなかで本当に大きな存在ですね。他のインフルエンサーの友人たちもそうなのですが、みんなで一緒にシーンを盛り上げていこう、という仲間だという意識が強いです。

――特に昨年来、多くの芸能人が参入するなど、YouTubeを取り巻く環境が大きく変わってきました。大関さんはこの状況をどう捉えていますか?

大関れいか:変化は本当に大きくて、私もついていけていないくらいです(笑)。私がVineを使い始めたころは、日本人のユーザー自体が本当に少なかったのですが、いまはYouTubeで発信する人がたくさんいるし、TikTokなんて若い世代だと使っていない人の方が少ないくらいですよね。それだけインフルエンサーやYouTuberという職業が認められてきていることだと思うので、私としてはうれしいですし、年々楽しくなっているなというイメージです。ライバルは増えていく一方なので、そこは怖いなと思ったりしますが(笑)、そのなかでも楽しんでやっていきたいですね。

――本の中で「夢や目標を設定しない」ことも一つの選択肢だと書かれているのも印象的でしたが、この2021年はどんな気持ちで過ごしていきますか。

大関れいか:お芝居やミュージカルなど、挑戦したいことはたくさんありますし、何より私はマイナス思考というかネガティブなところがあるので、何事ももっと前向きに考えられるようになりたいと思っています。マイナス思考が必ずしもわるいということではないし、それも自分の一部だとは思うのですが、ネガティブな感情って、周りの人に伝染してしまうことがありますよね。だからこの一年で、その部分を少しずつ改善していきたいなって。本にも書いているとおり、考え方は常にアップデートしていきたいと思っています。

――次回作はまた違ったタイトルの本になるかもしれませんね。お芝居の話もありましたが、大関さんはスポーツも含めて活動の範囲が広く、一言でくくるのが難しいクリエイターだなと思います。

大関れいか:そうですね。だから最近は、「私の肩書きは“大関れいか”だ!」だと思っています(笑)。今後も枠にとらわれず新しいことをやっていきたいですし、自分にしかできないことに挑戦していきたいですね。

――あらためて、この本をどんなふうに読んでもらいたいですか。

大関れいか:ファンの方はもちろんなのですが、私のことを知らなくても、落ち込んだことがあったり、生き方に悩んでいる方がふと書店で手に取ってくれたらうれしいなと思います。

■書籍情報

『すべてにおいて全人類平均型の私だけど最高に幸せ』

 総フォロワー数180万以上。大関れいか待望の初エッセイ。「歯並び以外はすべて自信がない」「いじめで何度も死にたくなった」。一見明るく陽キャな彼女、実はコンプレックスだらけ&挫折の連続だった。

  それでも、何の変哲もない日常を楽しく“変換”することで、毎日を幸せに。「コンプレックスがある」「自分に自信がない」etc.読んだらポジティブになること間違いなし。人間関係や恋愛、仕事、家族のことなど。今まで話してなかった大関れいかのすべて、大公開!

・目次
第1章 陽キャにもなれる陰キャな私
第2章 恋愛至上主義で生きるの嫌い。うそ、好き
第3章 仕事が「ツラい」で占領されたら草も生えん
第4章 人間って感情が豊かすぎてエモスティックバイオレンス
【スペシャル対談】kemio×大関れいか ~SNS全盛時代のサバイバル術~

著者 大関れいか
定価: 1,320円(本体1,200円+税)
発売中
https://www.kadokawa.co.jp/product/322008000715/

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