ガーリィレコードチャンネルに聞く「ゲボダサ店員」誕生秘話と“芸人 兼 動画クリエイター”ならではの強み

ガリレコchが語る「GEVODASA」

 YouTubeで絶大な人気を博しているガーリィレコードチャンネルから生まれたキャラクター「ゲボダサ店員」(高梁)によるアパレルブランド「GEVODASA」が現在、渋谷PARCOで期間限定ショップを展開している。会期は今週末の4月4日(日)までとなり、多くの人出が予想されるなか、リアルサウンドではガーリィレコードチャンネルの4人を直撃。ポップアップストアの異次元な魅力から、ゲボダサ店員の誕生秘話、動画クリエイターとしての強みから2021年の展望まで、じっくり話を聞いた。(編集部)

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「いい人に着てほしいです、本当に(笑)」(高井)

ーーガーリィレコードチャンネルから生まれたアパレルブランド「GEVODASA」がついにショップ展開ということで、まずは高井さんからコメントをお願いします。

高井佳佑(以下、高井):ブランドオーナーは僕じゃなくて高梁さんなんですけど、動画のおまけみたいなところからここまで来るというのは、本当にスゴいなって……。

雨野宮将明(以下、雨野宮):あれ? もしかして高井(面白いコメント)出ない? ちょっと高梁さんにお願いしてもいいですか(笑)。

高梁:はぁい。「パルコで何かやりませんか?」と声をかけてもらったんですけど、僕が目標にしている「パリコレ」と「パルコ」って似ているじゃないですか。それで「パルコってかわいい」って思って、気付いたらOKを出してましたね。

ーー(笑)。メンバーの皆さんは、率直にどう思われましたか?

太郎:正直、グッズになることだけでびっくりしていたんですけど、それがパルコまで来て、いろんな方に広がっていて。そうやって興味を持ってもらえているのはうれしいですね。動画から生まれたことが、こうやってリアルにつながっていくのはスゴいことだなって。

フェニックス:高校の時の友達の友達が「Tシャツ、どこで手に入るの?」って探しているというのを聞いて、「ここまで来てるんだ」と思いましたね(笑)。影響力がどこまで広がっているのか怖いです。

高井:思いっきり顔がプリントされてるから、みんなどこに着て行ってるんだろう、というのも怖いですね(笑)。

雨野宮:高井がもし不祥事で捕まったら、この写真が使われるな(笑)。

高井:マジで恥ずかしいので、絶対に悪いことはできないですよ。

太郎;これを着た人が悪いことをする可能性もゼロじゃないし(笑)。

高井:いい人に着てほしいです、本当に(笑)。

フェニックス:これを着てくれる人はいい人だよ。

雨野宮:でも、本当にスゴいことですよね。ゲボダサ店員が生まれたときに、みんな冗談で「パルコでショップ出せたら」なんて言っているんですよ。それが現実になったので、野望としては、たまたまパルコに来たビリー・アイリッシュとかレディ・ガガが着てくれないかなって……。

高井:店員さんに聞いたら、今のところ来てないみたいですね。


ーージャスティン・ビーバーが海外に広めたピコ太郎さんのルートで売れることを狙っていると(笑)。「ゲボダサ店員」が生まれて、どこかで「これはいける!」と確信した瞬間があったのでしょうか?

雨野宮:楽しいままのテンションで撮影が終わると、動画外でもそのままのノリが続くことがあるんですよ。「ゲボダサ店員」も、高井に着替えさせてみたら面白くて、そのままシリーズになって気がついたらこんなことになっていた、という感じですね。「いける!」というのはなくて、とにかく気持ちわるくて面白いなと。

太郎:本当に動画の流れで撮っただけで、先の展開なんてまったく考えてなかったもんね。

高井:僕もそんなに明確なイメージがあったわけじゃないんですけど、なんかできましたね。

「僕らは飽きずに同じことをずっと楽しめるタイプ」(雨野宮)

ーーそんなキャラクターを生み出したガーリィレコードチャンネルの強みについても伺いたいのですが、以前少しお話ししたときに、雨野宮さんが「“裏回し”ができること」と言われていたのが印象的でした。

雨野宮:そうそう。編集ができないぶん、全員の立ち位置がその場面に応じて変わって、誰かがメインで、誰かが裏回しをする、という切り替えがうまいのがいいところなのかなって。ただ、芸人さんが参入した時点で、裏回しはYouTubeでも会話レベルでされるものになったので、以前よりは重要じゃなくなっているかもしれません。いまはキャラクターがもっと大事というか、僕らは飽きずに同じことをずっと楽しめるタイプなので、そこでキャラやノリを作っていけるのが強みなのかなという気がしますね。

高井:おならでいまだに笑えるもんね。

太郎:「出る」っていう話を聞いたら、(カメラを回すから)ちょっと待てと(笑)。

フェニックス:みんな同い年(1992年生まれ)で、共通認識がすごく多いんですよね。小さい頃に観ていたテレビだったり、聴いていた音楽だったり。

雨野宮:それが高井だけズレているも面白くて。お笑いを目指したきっかけが、マイコーりょう(マイケル・ジャクソンの物真似で知られる元ダンサー/芸人)さんのステージを見たことだったり(笑)。

高井:北海道の辺境の地に住んでいたので、お笑いがなかったんですよ。初めて観たライブで衝撃を受けたのがマイコーりょうさんで……言われてみたらそうなのかもしれない。

太郎:こういう若干のズレで遊んでいる感はありますね。


ーーみなさんその場その場での判断が早くて、ふんわりしながら頭がいい4人、という印象もあります。

雨野宮:でも、太郎は本当に天然ですよ。

フェニックス:「『アベンジャーズ/エンドゲーム』観て泣いたわ」というから、「どこで?」って聞いたら「部屋で」とか、本当に言いますからね。いや、観た場所じゃなくてシーンのことね、と(笑)。

太郎:たまにですよ。

雨野宮:いま話しているときも(目の前にある)ハンバーガーしか見てなかったよ(笑)。

ーーよく聞かれることだと思いますが、いまや大御所と言えるタレントさんたちもYouTubeに参入していて、動画クリエイターを取り巻く環境は大きく変化しています。この状況をどう捉えていますか?

フェニックス:かなり初期の頃から、こうなるだろうとは思っていて。ただ、そのなかでもうちがやることはそんなに変わらないのかなと。僕らは継続力があるほうで、毎日投稿もそろそろ3年になりますし、ペースも変えずにやってますね。

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