『今日好き。春桜編』4話ーーマリサ「めっちゃ好きやで!」 最後のアピールタイムで大逆転となるか?

『今日好き 春桜編』4話レビュー

 『春桜編』の旅も最終日に突入。今回は、女子メンバー全員がこの時点で意中の相手を1人に絞る珍しいケースとなっているが、男子への“最後のアピールタイム”を目前に、まだ心の準備ができておらず、誰も1番手を選びたがらない。おそらく、ライバルの2ショットを後から“上書き”し、好きな男子の印象に残るためでもあるのだろう。全員が先手を譲り合った結果、マリサ(浅井マリサ)がりおん(畠山理温)を2ショットに誘うこととなった。

 ここでは、まだ心を決めかねているりおんに対し、マリサが積極的に手繋ぎを提案するなどラストスパートをかける。その途中では、2人の関係を「最後にはしたくないかな」と、マリサの得意な言葉運びで、巧みな恋愛テクニックの片鱗を徐々に見せ始めたかと思うと、そこから自身の想いを一気に告白。りおんの両手を取って、真正面から「めっちゃ好きやで! めっちゃ好きやで!」と、ノーガードで恋心を伝え切る。そんなストレートすぎるアプローチが眩しすぎたせいか、思わず彼女を直視できないりおんだった。

 ゆうのすけ(深堀裕之賛)×ひな(大西姫菜)が2ショットでは、ゆうのすけが相変わらずのローテンションで「昨日は楽しかった」と口にする。この2人だけが共有する温度感にもそろそろ慣れてきたところだ。今までの『今日好き』には見ない、無口型の関係性である。

 ゆうのすけは「オレは今、ひなちゃんのことをいちばんに想ってるし、あと普通にめっちゃかわいいし」と本心を明かしていく。しかし、ひなはお互いに素の性格を見せられていないことから、まだキモチを整理できていないようだ。

 ただ、この日のゆうのすけはちょっと違った。自身の想いを言葉で伝えるのが難しいと自覚しているからこそ、行動で示す。ポケットから小さな一輪の花を取り出すと、ひなの左手の薬指に、まるで大切な人を想う指輪のようにそっと結んだゆうのすけ。最近の『今日好き』では、意中の相手に様々な手を尽くすシーンを観ることが多いからこそ、こうした本当に奥手で等身大で、か弱さの見え隠れする行動に、視聴者もグッときてしまうのではないか。それは、2ショット終了後のひなも同じだったように思えたのだが、その決断ははたして。

 続いて、ひかる(熊川輝)×みゆ(山崎美優)の2ショット。ここでは昨晩、ひかるがみゆのライバルであるみやび(岩瀬みやび)と、自身のネックレスを交換したことを正直に明かしてしまう。すると、みゆも自身の心にある“好き”の感情をまだ上手く捉えられず、ひかるに対してややキモチが後ろへと“引く”形に。 これはひかるも予想していなかったようで、すぐさま「一旦、手繋がん?」と焦って雑な提案をしてしまう。さすがに「繋ぎたいです」とすぐに言い直しはしたが、別れ際には彼女を背に「大丈夫かなぁ……」とぽつり。非常に心配になる一幕だった。

 りおん×にいな(藤原虹七)の2ショットでは、『今日好き』の歴史でもまだ見ぬ想いの伝え方が。なんと、にいなが自身で編集した動画を通して、りおんに恋心を伝えたのだ。そもそも、動画編集が得意だというだけでも大きな強みなのだが、この2泊3日という短い期間、それもこの日の早朝だけで作品を完成させたというのだから驚きだ。

 動画の内容は、彼女の言葉にしきれない想いを代弁する楽曲に、りおんとの2ショットや『春桜編』メンバーでの記念写真を重ねたもの。その出来栄えに、スタジオの“恋愛見守り人”たちは言葉を飲み、井上裕介(NON STYLE)が唯一、「これは番組がやるやつやねん!」「(仕事を)置いといてくれ!」とツッコんで、ギリギリで持ちこたえたほどだ。

 もちろん、動画を観たりおんもびっくりするのみ。この旅で一緒に過ごした花火やショッピングの時間など、当時の光景を視覚的に追体験してもらうことで、その時のドキドキした感情も思い出させるこの手法。りおんもますます、にいなの存在が気になったはずである。

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