『今日好き 卒業編2021』最終話ーーけいしが最後に選んだのはあやの?まり? 

『今日好き 卒業編2021』最終話レビュー

 『卒業編2021』も最終日を迎え、男子から女子への“最後のアピールタイム”に。けいし(三島啓史)はまり(新塘真理)に続き、今度はあやの(西綾乃)と2ショットするのだが、ここで彼女からある“贈り物”が。それは、『金木犀編』で当時の女子3名がけいしを奪い合う形で伝説の4ショットをした際、あやのがその場に残していった手作りキャンドル。彼女としてはけいしに贈ったつもりだったのだが、彼はそれを置いて帰ったという(参考:『今日好き 金木犀編』第4話ーーふうたとみらいに待っていた”悲しすぎる結末”)。

 ここで、あの頃の恋に再び火を灯すようにキャンドルに点火。あやのの「一緒に持とう」という提案が、2人の初めての手繋ぎへと自然に繋がる。さらに「あやはけいしくんがいいんですよ」「人生でこんなに好きって伝えたことないし」というアピールや、けいしの「今回は(砂浜に)書かないけど“ガチ悩”だから」の一言を、「あやはガチ恋だよ」というかわいい一言で上回るなど、あやのの表情に『金木犀編』の頃のような無邪気さが戻ってきた。


 対して、よしき(椿善稀)×あやのの2ショットでは、彼女が「決まってるかな、待ってる人……そうだね」と序盤から言葉を詰まらせたところに、よしきはその本心を察したのだろう。「旅に来れて、最後にもう1回頑張れてよかった」と、この後の結末を知っているかのように、お互いを労う場面も。すると、「あやのちゃんが笑っていれば、それでいいやって思ってるだから」というよしきの優しい言葉をきっかけに、感極まってしまうあやの。あやの自身が、好きな人に振り向いてもらえない辛さを知っているからこそ、同じ境遇のよしきが優しさを掛けてくれることに、誰よりも共感してしまうのだろう。


 これで2ショットは終わり……のように見えたが、最後にこの旅でいちばんの男らしさを見せるよしき!背を向けたあやのの肩をそっと掴み、ほとんどバックハグ状態になりながら、「あやのちゃんを楽しませたいだけだから、笑顔にしたいだけだから」と、最後まで彼女の幸せを願い続けた。この後、ついに涙を堪えきれなくなったよしきと、そんな彼を支える男子メンバーたちの友情が眩しい。

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