OPPOが中国スマホ市場のトップに 苦戦続くファーウェイは2位後退
中国のスマートフォン市場で、OPPOがHuawei(ファーウェイ)を抜きトップに躍り出た。
リサーチ会社『Counterpoint』の調査によると、OPPOは今年1月に世界最大のスマートフォン市場である中国で21%のシェアを獲得し、「中国で最も売れているスマートフォンブランド」となった。続くHuawei(ファーウェイ)とVivo(ヴィーヴォ)は20%、AppleとXiaomi(シャオミ)は、それぞれ16%だ。
OPPOの売上高は前年比で26%、前月から33%増加した。『Counterpoint』は、昨年12月に中国での販売がスタートした「Reno 5」シリーズが、前モデルの「Reno 4」よりも低価格ながら高スペックで、市場から支持を得たからだと分析している。
OPPO躍進の裏でシェアを失ったのはファーウェイだ。
米トランプ前大統領による同社への制裁は、バイデン政権への移行後も続いている。これによって5G対応製品の部品が不足し、プレミアムモデルの販売力が弱まるなどの苦難に見舞われている。
また利益縮小により、昨年11月にはサブブランドの「Honor(オナー)」をDigital China(デジタル・チャイナ)に1000億元(約1兆6600億円)で売却した。同社のスマートフォン出荷台数の4分の1を占めていた同ブランドが、資産からライバル企業となるのも苦しい状況だろう。
ここで上げられた数字は1か月間のものだが、『Counterpoint』は、ファーウェイの市場シェアは今年を通じて縮小し続けると予想している。