『今日好き 卒業編2021』第2話ーー追加メンバーで帰ってきたのは“あの男” 合計10人の恋はより複雑に

『今日好き 卒業編2021』第2話レビュー


 まり(新塘真理)はりょうたを2ショットに誘い、彼が『赤い糸編』でサプライズをしたのと同じ方法で、“お花渡し作戦”を見事に成功させる。そんな“お返し”が微笑ましい2ショットを終えたところで、メンバーの私服披露に。かのんが素直にお団子ヘアを結んできた一方、髪を下ろしているなるの対比構造が引っかかったが、肝心なのはここから。

 突如として、メンバーから「マジで!?」という驚きの声が上がる。それもそのはず、“けいし旋風”、再来。なんと、あのけいし(三島啓史)が継続メンバーとして姿を現したのだ! その人柄は、過去シーズンにてご覧いただきたいが、海を見れば叫び、制服のまま夏のプールにダイブする熱血系の“爽やかボーイ”で、スタジオメンバーはかつて、その存在を“三代目 J SOUL BROTHERSのPV”のようだとも表現していた。

 そして何より、あやのが本気で想いを寄せ、恋破れた唯一の男子。あやの自身もこの急展開に「ヤバい、落ち着かせて」と周囲に動揺を隠せず、「ちょっと待って、(好きな男子)1人にしたいなもう」と一気に舞い上がってしまったほどだ。桁違いな戦闘力を持つ伏兵の思わぬ登場に、男子メンバーは気が気じゃないだろう。


 突然のけいしの登場にあやのは、彼との記憶が「大好き」の感情で“あの頃”から止まっていると説明し、「もうけいしくんに行きます」と断言。一方、よしきの恋心もついに再燃したようで、「けいしとあやのちゃんが話す時間がないくらいにしたいですね」と、昨日とは変わって本気モードに様変わりしていた。


 と、ここでグループ別行動に。直前に行なった“虹色花探し”の結果、はるとがすずかを2人きりでのヘリコプターデートの相手に指名。機内では、旅の舞台である沖縄県について「修学旅行じゃヘリコプターに乗らない。しかもこんなかわいい子とは」と口説くやいなや、「ここからの景色は最高だよ。海も見られるし、島も見られるし、すずかちゃんの横顔も見られる」と、一気に恋心を爆発させる。ただ、あまりのアグレッシブさを受けて、すずかは逆に興味を抱けないような表情を覗かせていた。

 対して、残りのメンバーはホエールウォッチングツアーに参加。こちらでは、よしきがけいしに対して第一印象で気になった相手を探ることに。だが、このパスが判断ミスだった。けいしが「いますいます。あやのちゃん」と、まさかの指名。あやのもこれには「おい~!」と満面の笑みで、もう周囲に感情を分散しないと、“うれしみ”が溢れて止まらないようだ。よしき、ドンマイ……。

 前述した“虹色花探し”によって、最終日には男子から告白することも決まった『卒業編2021』。けいしの登場は早くも、10名の恋物語に大きな影響を及ぼし始めた。来週はあの柔和なよしきが、けいしに怒りを隠せない波乱の展開も予感されるが、本当にどうなってしまうのかーー。

■一条皓太
出版社に勤務する週末フリーライター。ポテンシャルと経歴だけは東京でも数少ないシティボーイ。声優さんの楽曲とヒップホップが好きです。Twitter:@kota_ichijo

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