「GODIVA」も取り入れた“お菓子のサブスク化” 目的は「お得感」ではない?

“お菓子のサブスク化”の目的

高級チョコレートのイメージを確立した「GODIVA」(月額2160円税込〜)

 人気チョコレートブランドの「GODIVA」(https://www.godiva.co.jp/subsc/)もチョコや焼菓子を届けるサブスクに乗り出した。内容はチョコレートのみのプランとフィナンシェなどの焼菓子もバランスよく含まれるプランがある。

 料金は3パターンあり、毎月届く自分へのご褒美としてちょうどいい2160円(税込)、手土産やプレゼントとして友達ともシェアできる3240円(税込)、定期的にホームパーティーやお茶会をする方におすすめの5400円(税込)から選べる。

内容は季節に合わせたものが選ばれ、春はいちご、冬はクリスマスなどがテーマになっている。箱を開けて商品を眺めるだけでも気持ちが明るくなるのは、さすがGODIVAだ。「世界中へチョコレートという幸せを届けること」を大切にしているゴディバ。コロナ禍でも幸せを感じてほしいという思いが伝わる。

選ばれたチョコを愛おしく思える「Minimalカカオツアー」(月額3800円税込)

 「Minimal」(https://mini-mal.tokyo/)はビーントゥーバーチョコレートを扱う日本のブランドで、社員がカカオ農園まで足を運び確かな品質のものを仕入れ、自社で製造の全てを行っている。そんなこだわりのカカオで作られたスイーツは、オンラインで売り切れが続くほどの人気ぶりだ。

 定期購入できるのは、カカオの風味を最大限に感じられる板チョコ。その時々に最適なカカオ豆を選定し、一流の職人が一枚のチョコレートに仕上げる。フレーバーは、パイナップル、チーズケーキ、イチジクなど珍しいものも。毎回定期便のために作っているので店頭未売品を味わえるのも大きな魅力だ。

 チョコレートと一緒に良い時間を過ごす「Life with "Good" Chocolate」を掲げるMinimalは、おうち時間に豊かさをもたらしてくれるだろう。

 それぞれのライフスタイルにひとさじの楽しみを加えてくれるお菓子のサブスク。買う手間の省略やお買い得といった直接的なメリットよりも、プレゼントが届いたときのようなサプライズ感を味わえたり、日々を楽しく彩る気持ちを育ててくれたり、といったコンセプトが受け入れられているようだ。

■中野亜沙子
東京都目黒区出身のフリーライター。「若者が自ら考え行動し、自立するきっかけをつくる」をテーマに執筆する。お笑いとゲームとYouTubeが好き。心理カウンセラーの資格取得を目指し勉強中。

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