Appleがサブスクをまとめた定額パッケージ「Apple One」をリリースへ
Appleが、iPhone 12シリーズとほぼ同じ今年10月頃に、複数のサブスクリプション・サービスをまとめた定額パッケージをリリースする可能性があることが分かった。
iPhoneに変わり、サブスク事業が成長の柱
「Apple Music」と「Apple TV+」を抱き合わせたベーシック・コンボから「Apple Arcade」や「Apple News+」が含まれ「iCloudストレージ」も付いた、より高額のバンドルまで揃っているという。これらのバンドルは、Apple社内では「Apple One」と呼ばれているが、まだ正式名称に確定したわけではないという(参考:https://www.theverge.com/2020/8/13/21366185/apple-one-subscription-bundle-launch-october-2020-tiers-prices)。
『Bloomberg』によるとAppleはファミリー層へ訴求したいと考えており、最大6人の家族でシステムを共有することも可能だという。
個々のサブスクリプションに加入するよりも「Apple One」の方が割安だという。例えば、Appleの全ての主要サービスと最高グレードのiCloudストレージに加入している場合、1カ月あたり約45ドルになる。一方で「Apple One」なら、そこから5ドル以上も安い可能性がある。ローエンドのバンドルでも、月額2ドルはお得だという。
ハイエンドのバンドルには、まだお目見えしていないAppleのバーチャル・フィットネスのサブスクリプション・サービスも含まれる。Appleが、これらのバンドルにiPhoneやMacの毎月の支払いプランを直ちに含めることは計画していないという。
2018年以降、Appleにサブスクリプション・バンドルを提供する計画があると報じられていたが、ここに来てかなり具体的な内容になっている。Appleは、2019年に学生向けに「Apple Music」と「Apple TV+」をパッケージ化したバンドルを提供した。
Appleは特に、近年スマートフォン販売がプラトー(横ばい)状態となり、ITサービス事業の収益にますます重点を置いている。
AmazonがAmazon Primeで示したように、音楽や動画のストリーミングに短時間で配送されるサービスを組み合わせることで、一定の収益を得ることが出来て、顧客をAmazonのエコシステムに囲い込みできる。Amazon Prime利用者は、ますますAmazonで注文するのが合理的な選択肢になる。 Appleのサブスクリプション・バンドルも、サービスやハードウェアに対して同じことができると『The Verge』は伝えている。