ハッカーがフロリダの浄水場に“毒を仕込むハッキング”仕掛ける 犯人はいまだ見つからず
では、万が一、強濃度の水酸化ナトリウムが入った水に触れてしまった場合、どうなってしまうのでしょうか。
水酸化ナトリウムに触れると、皮膚のただれや脱毛を引き起こす可能性があり、摂取してしまうと命の危険もあります。
現に、2007年にマサチューセッツ州の水処理施設から水酸化ナトリウムが大量に入った水が供給され、シャワーを浴びてしまった住人が火傷や肌荒れを起こし病院に運び込まれる事故がありました。
重大な事故につながるハッキングをした犯人は、まだ見つかっておらず、アメリカ国内外からのものなのかすら判明していません。しかし、犯人につながる糸口は既に掴んでいるとのこと。また、マルコ・ルビオ上院議員も「国家安全保証問題として、扱われるべき」とツイートし、この事件の調査にFBIの協力を仰ぐことを明かしています。
I will be asking the @FBI to provide all assistance necessary in investigating an attempt to poison the water supply of a #Florida city.
This should be treated as a matter of national security.
https://t.co/XhGNLplNpr via @vice
— Marco Rubio (@marcorubio) February 8, 2021
マルウェアや詐欺メールなど、私たちにとっても身近なハッカーの存在ですが、昨今は人々の生活に欠かせないインフラを狙うケースも増えてきているようです。
幸いなことに、これまで一度も成功していないようですが、もし私たちが日常的に使っている水が劇物入りだとしたら……。かつてフロリダに住んでいて、普通に水道水を飲んでいた筆者は、今回の事件は当事者意識をもって恐怖しました。
知らぬまに、他人の悪意が自分の身に忍び寄ってくるなんて、想像するのも恐ろしいです。
(画像=Pexelsより)
■中川真知子
ライター。1981年生まれ。サンタモニカカレッジ映画学部卒業。好きなジャンルはホラー映画。尊敬する人はアーノルド・シュワルツェネッガー。GIZMODO JAPANで主に映画インタビューを担当。Twitter
〈Source〉
https://mashable.com/article/hacker-poison-florida-water-supply/
https://www.tampabay.com/news/pinellas/2021/02/08/someone-tried-to-poison-oldsmars-water-supply-during-hack-sheriff-says/
https://www.cbsnews.com/news/lye-in-water-blamed-for-burns-rashes/