SF映画のような“スマホのリモート充電”が現実に! バッテリー不要の時代訪れるか
中国の大手スマートフォンメーカーでアメリカ政府のエンティティ・リスト入りしているXiaomi(シャオミ)は、まるでSF映画のようなテクノロジーを開発していることを発表した。
スマホのバッテリーが不要になる時代が来る?
YouTubeチャンネル『Mrwhosetheboss』は「過去10年のスマホにおける、最大の飛躍だ」として詳しく解説している。
Xiaomiが発表したのは、半径数メートル以内のデバイスを充電できるワイヤレス充電システム「Mi Air Charge Technology」。複数のデバイスを同時に5Wで充電できて、障害物で充電効率が低下することはないという。このテクノロジーはスマートウォッチやフィットネスブレスレットでも機能する。
Xiaomiはスピーカー、ランプ、スマートホームデバイス等、あらゆる機器が同じリモートシステムから電力を供給される、ワイヤレスなリビングルームを目標にしている。Xiaomiは、これらの明確なリリース時期は明らかにしていない。
Xiaomiのリモート充電のコアとなるテクノロジーは、空間測位とエネルギー伝達だ。
スマホの位置を正確に検出し、位相制御アレイがビームフォーミングでミリ波を直接、スマホに送る。
スマホ側に搭載するビーコンアンテナと受信アンテナアレイをのある小型アンテナアレイも開発。充電パイルから出されるミリ波信号を整流回路を介して電気エネルギーに変換する。まるでSF映画のような充電体験だ。
ただし、同チャンネルは、5Wは初代iPhoneが登場した頃のレベルで、現在はケーブルだと120Wにまで達しているとし、極めて非効率的だと指摘。ケーブルに接続する数秒の手間が省けるだけだとしている。だが、将来的にこのテクノロジーが進歩すれば、劣化の激しく容量も大きなバッテリーが不要になる時代が到来するかもしれない。そうすればスマホは劇的に長持ちしスリム化すると予見している。
Xiaomiは、以前に3つに折りたためるスマホのコンセプトも発表したがリリースされなかったとし、実際に「Mi Air Charge Technology」の製品がリリースされるかは、慎重に見る必要があるとしている。