指原莉乃、仲里依紗、本田翼……自身で動画編集手掛ける“女性タレントYouTuber”はなぜ魅力的?
指原莉乃のYouTubeチャンネルが好調だ。1月1日、何の前触れもなく、突然YouTubeチャンネルを始動させてファンを驚かせた指原。元日に公開された「指原です!YouTube始めました!」と題した動画では、YouTuberデビューの理由を説明した。
指原によると、最近、テレビにおける自分の役割が「MCの横」になることが多く、「リアクションを取るだけで、自分のことをしゃべる機会がなくなった」と感じているのだとか。そのうえで、「YouTubeチャンネルがあったらずっとしゃべることができるのかなと思って、YouTube(チャンネル)を作った」と明かした。
このオープニング動画で指原は、気になる発言を一つしている。それは「編集は私がやっています」という一言。「教えてもらいながらなので、1本目だけチャレンジしてみたいと思ってやっていて。今後、自分の編集した動画もあげていけたらなと思います」と話していたのだ。
2本目に公開した「田中みな実さんとジモンさんになる」と題した動画では、自分で編集したと明言してはいないものの、動画概要欄には「オープニングVを作っていただいたらそこだけやけに華やかになってしまいました。他の部分との温度差すごいです。」とあり、もしかすると、この動画もセルフで映像素材の切り貼りをし、テロップ、BGM付けをしているのかもしれない。
またコメント欄には「何個かコメントにお返事したんですが埋もれてしまいました。埋もれるほどのたくさんのコメントありがとうございます!優しいコメントにだけ目を通すスタイルで頑張ります」と、コメントに返信したことも明かしていた。
指原といえば、数多くのバラエティ番組に出演する、言わずと知れたテレビバラエティの女王。自宅とテレビ局の行き来で、プライベートな時間などほんのわずかであることは想像に難くない。それに、ほとんどのタレントYouTuberは編集作業を専門のスタッフに委託し、自身は出演するのみというパターンが多い。にもかかわらず、編集作業やコメント返しを自分で行うあたり、よほどYouTubeに意欲的なのだと見て取れる。
指原と同じ自分で編集するスタイルによって、YouTube上で確固たる地位を築いている芸能人YouTuberが本田翼と仲里依紗だ。
仲は、8月28日に配信されたSpotifyのポッドキャスト番組『kemioの耳そうじクラブ』にゲスト出演した際、編集を他人に任せない理由を「誰かが編集した自分の映像は、ドラマの番宣、バラエティ番組などでテレビでも見られるから」と述べていた。その言葉通り、仲のチャンネルでは、ギャルメイクに挑戦したり、ハロウィンのコスプレを披露したり、同郷の川口春奈と長崎弁をまじえてオフ感満載のトークをしたりと、テレビでは見せたことのない素顔を見せており、チャンネル登録者数は104万人に達している(1月12日現在)。
本田翼も自ら動画編集していることで有名。「週〇回更新」など、動画公開頻度が浮沈のカギを握るYouTubeだが、本田の投稿は不定期で、時に数か月間が空くこともざら。にもかかわらず、動画が公開されるたびに数百万再生をたたき出し、チャンネル登録者数は221万人と右肩上がりだ。カジサックと同じ、芸能人YouTuberのパイオニア的ポジションを確立しているがゆえの好結果とみることもできるが、多忙な合間を縫って、自分で編集をした動画を公開するという、YouTubeに対する真摯な姿勢がネットユーザーの心をつかんで離さない一因となっていることは間違いないだろう。