アバンティーズ・そら(Buddy)が新曲で表現したエイジさんへの思い 時間とともに深まる“愛情と悲しみ”

 人気YouTuberグループ・アバンティーズのそらが2020年12月31日、個人チャンネル「Noodle」でBuddy名義の新曲「First things」を公開した。

「1月1日を忘れない。君を第一に。そんな意味を込めたFirst things。2年経って初めて手紙を書きました。」

 そんなツイートととともに送り出された楽曲は、2019年1月1日に急逝した最愛のメンバー、エイジさんに向けられたものだ。MVを見れば、その服装、撮影場所からも愛が伝わってくる。

First things – Buddy

 印象的なのは、<俺ら二人一つ勾玉>というフレーズだ。そらは2019年2月18日、エイジさんの四十九日の節目に公開したドキュメンタリー「アバンティーズのすべて」にて、高校卒業後、ふたりでぶつかり合うことも増えたと語っていた。そらは、思ったことは言葉で伝えるタイプ。一方のエイジさんは、言葉ではないもので表現して見せるタイプだ。太極図のように対照的な二人はしかし、お互いの個性を認め合い、支え合うようにして歩んできた。

 半身が失われたに近い悲しみは、2年が経過しても整理できるものではないのかもしれない。「First things」はムーンウォークのように、少しずつ遠ざかっていく過去を見つめながら、ゆっくりと前に進もうとしている楽曲だ。<起こるはずのない奇跡ばっか探して 今になってやっぱ君を思い出すよ><ありがとう だからさよなら なんてできないよ>というフレーズから、悲しみさえ薄れてほしくない、というそらの思いが伝わってくる。悲しみも愛情も、時間が過ぎるにつれて一層深くなっているとさえ感じるほどに。

 前出の「アバンティーズのすべて」でそらは、「エイちゃんはあれだけすごいやつだったから、俺らがもっともっと大きくなって、いろんな素晴らしい作品を生み出して、あいつを伝説にしてやりたい」と語っていた。動画コメント欄ではファンが口々にエイジさんの思い出を語っており、真っ赤に輝くスターの存在感は決して薄れていない。その上で「First things」では、“伝説”ではなくもっと身近な、親友としての思いが吐露されている。絞り出すように、切実に響く<君に会いたいよ>の言葉に胸が熱くなる。

 アバンティーズは今年7月、結成10周年を迎える。その節目を前にして、3月1日にこれまでの道のりを振り返るノンフィクション『1/4の風景』を刊行することが発表された。そら、ツリメ、リクヲに加え、エイジさんの家族や彼らと親交の深いすしらーめん《りく》、アートディレクターの鈴木健太氏へのインタビューも収録しており、アバンティーズの過去と現在、そして未来が映し出されたものになるだろう。

 変わりゆくYouTubeというプラットフォームの中で、変わらずにヤンチャな存在感を発揮しているアバンティーズ。2021年も4人の活躍を楽しみにしたい。

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