アバンティーズが教えてくれた“愛にあふれた人生の原点” 4人の2019年を振り返って

 人気グループYouTuberアバンティーズにとって、2019年はどんな1年だったのか。間もなくやってくる新しい年の1月1日を前に考えてみる。

 2019年1月1日にメンバーのエイジさんが遠くへと旅立った。誰もが耳を疑い、そして信じたくないニュースに、呆然とした年明けだったことを思い出す。YouTuberというのは視聴者との距離が非常に近いエンターテイナーだ。日常的に動画を見続けていれば、いつ会うかわからないリアルな知人よりも、深い知り合いになったような気持ちにもなる。

 精力的に活動してきたアバンティーズのこと。彼らのことを友だちのように思っていた視聴者も少なくないはずだ。チャンネル登録者数160万人(2019年12月28日現在)。それだけの人が、日常的に“動画で“会う友人を失った感覚に陥ったと思えば、その衝撃は小さくない。

 1月29日、そらちぃ、ツリメ、リクヲの3人が「アバンティーズ エイジについて」というタイトルで急逝の経緯を語る動画をアップ。そして2月18日には「アバンティーズのすべて」と題した動画を投稿した。結成から現在、そしてこれからを語る濃厚なドキュメンタリー。新生アバンティーズとしての意気込みを感じさせる力作だった。

アバンティーズのすべて

 そして、3月8日には復活を印象づけるイメージビデオ『アバンティーズ、今日から再出発。』を披露。多くのYouTuberがそのスタートにエールを込めて、自分たちの動画のサムネイルにもアバンティーズのトレードマークであるピンクの三角形をあしらった。そして、コメント欄にも視聴者から温かなメッセージが寄せられた。

 悲しみを笑顔に変えるべく、そこからがむしゃらに動画を投稿していくアバンティーズ。そんな彼らを、また多くのYouTuberがコラボで応えていった。だが、彼らはもともと休みのハードルの低さがネタになるような、マイペースなアバンティーズ。その勢いを頼もしくも、心配したのが、水溜りボンドのトミーだった。

 あくまで、“約束を果たす“という形で、彼らを韓国へと連れ出し、至れり尽くせりな旅行をプレゼント。チャンネル開設以来、毎日投稿を続けている水溜りボンド。カンタは、そっと「今、大変でしょ? 正直」と寄り添う。イベントで会ったときには、いつも楽屋で遊んでばかりいた3人が、編集を続けているのを見て、つぶれちゃうのではないかと気にかけていたことも。

 変わらず応援し続けてくれる視聴者に対する誠意を見せたい。その気持ちで走ってきたアバンティーズ。もちろん、多くの動画がアップされるのはファンにとってこの上ない喜び。だが、彼らが壊れてしまっては意味がない。そんなことを考えさせてくれるきっかけとなった。

 その後も、水溜りボンドらと『SHIBUYA 109』のコラボに参加したり、1st EP『old color』を引っさげた初のワンマンツアーに挑んだり、ファッションブランド『SPINNS』とのコラボアイテム第二弾を発表したり、そらちぃ主演、東海オンエア・てつや共演で映画『明日、キミのいない世界で』に挑んだりと、精力的に活動を続けた。もちろん、その間にも遊び心あふれる動画のアップも忘れない。『妄想 (Music Video)』の動画には、久しぶりにエイジさんを感じられる演出があり、ファンを喜ばせた。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「コラム」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる