ミニLED実装の12.9インチiPad Pro、2021年第1四半期に発表か? iPhone 13はProMotionディスプレイを実装
2020年がまもなく終わるなか、2021年におけるApple製品の動向が少しずつ明らかになっている。来年の早い時期に発表されるかも知れないものには、ディスプレイの新素材が使われるようだ。iPhone 13シリーズでは、ディスプレイが進化する見通しだ。
11インチiPad Proではおあずけ
Appleニュース専門メディア『9to5Mac』は28日、次期12.9インチiPad Proが2021年第1四半期に発表されると報じた。同タブレットのディスプレイには、ミニLEDが実装されるようだ。この報道の裏付けとなっているのは、台湾英字メディアDigitimes作成のレポートだ。Appleのサプライチェーンの動向に詳しい同メディアによれば、タッチパネルメーカーのGISがミニLEDの製造を担当する。
既報のように次期iPad ProにミニLEDが実装されるという話は、以前から言われていた。それゆえ、今回の報道では同タブレットに関するリリース計画が順調に進んでいることが判明したに過ぎない。とはいうのも、ミニLED実装が12.9インチモデルに限定されているのが注目点だ。11インチモデルに関しては、従来通りのLEDのままかもしれない。
ミニLED実装の噂があるのは、12.9インチiPad Proだけではない。Apple製品の予測で著名なアナリストMing-Chi Kuo氏によると、2021年に発表される次期MacBook ProにもミニLEDが実装される。
ミニLEDは従来のLEDと比べて輝度が高く、電力効率に優れているという特徴があるため、(長時間の表示により表示機能が劣化する現象である)画面の焼き付きが生じるリスクが少なくなると言われている。
上位モデル2機種に実装?
Apple専門ニュースメディア『MacRumors』は28日、iPhone 13シリーズに関する新情報を報じた。その新情報とは、iPhone 13シリーズに120Hzのリフレッシュレートを実現するProMotionディスプレイが実装されるというものだ。
ProMotionディスプレイの実装は、iPhone 12シリーズで実現するのでないかという噂が絶えなかった。しかし、消費電力の関係で実装が断念されたという噂が後に広がり、実際その通りになった。
今回の報道では、iPhone 13シリーズにProMotionディスプレイを実装するためにLTPOディスプレイ技術が採用されると伝えられている。同技術を使うと、ディスプレイの消費電力を少なくすることができる。こうした消費電力の減少によって、ProMotionディスプレイに使われる電力を確保するというわけなのだ。
もっとも、ProMotionディスプレイが実装されるのはiPhone 13シリーズのなかでも上位モデルの2機種(iPhone 13 Pro/Pro Max)のみと見られている。同シリーズはiPhone 12シリーズと同様に4機種体制でリリースされるというのが定説だ。
LTPO技術は、実のところ、Apple Watch Series 5とSeries 6に採用されている。Apple Watchシリーズに採用されている技術をiPhoneシリーズに転用することは、Appleにとって極めて困難なミッションではないだろう。