2020年も全力で駆け抜けたフィッシャーズ “人生のドラマ”も見せた激動の一年を振り返る

 国内YouTube市場が拡大した2020年。コロナウイルスによる外出自粛も影響し、9月の月間視聴者数は、過去最高の6500万人超を記録したと発表されている。そんな中、メインチャンネル総再生回数100億回を突破したのが、人気YouTuberグループ·フィッシャーズだ。結成10周年の記念すべき年でもあった、彼らの1年を振り返ろう。

 今年の活動を語る上で外せないのが、テレビ出演だ。4月25日に放送された『世界一受けたい授業』(日本テレビ系)には、シルクロード(シルク)とモトキが出演している。フィッシャーズの動画のコンセプトや工夫が紹介されており、YouTubeを見ない層にも彼らの魅力が伝わる構成であった。

 8月3日に放送された『ネプリーグSP』(フジテレビ系列)には、シルク、マサイ、ンダホ、ぺけたん、ザカオ、モトキが出演。当番組と、遊びを主軸にしてきたフィッシャーズの類似性は元より、メインチャンネル総再生回数が100億回を突破した直後の放送だったことで、ファンの高い視聴熱を獲得した。

 昨年から続く精力的な他メディアへの出演によって、着実に知名度を高めた1年だったといえるだろう。その一方で、10月にぺけたんの活動休止が発表され、グループの動向が注目されている。2020年が終わりを迎えようとしている今、この1年で話題となった彼らの動画から、来年への期待に変えていきたい。

 1月に公開された「【100分間】日本の王者たちvsシルクロードで本気の鬼ごっこした結果!?【フィッシャーズ】」は、過去最大の大型企画だ。業界の垣根を越えた豪華出演者が話題となり、現在までに2219万回再生を突破している。フィッシャーズらしさ全開の動画で、豪華出演者たちが彼らと鬼ごっこを楽しむ様子は、特別なワクワク感を生み出した。すでに来年の企画を期待するファンの声も多い。

【100分間】日本の王者たちvsシルクロードで本気の鬼ごっこした結果!?【フィッシャーズ】

 この1年もこれまで同様、グループで楽しむ動画が支持されてきたのだが、メンバー個人の想いを打ち明けた動画が話題になったことにも注目しておきたい。

 6月に公開された「【報告】お母さんを亡くしました。」では、マサイが自身の母親が他界していたことを報告している。今後のメディアでの活動と、公表前に明らかになってしまった場合の視聴者の気持ちを考慮した上で、報告を決めたという。母親との思い出、当時の心境を真摯に語り、今後の決意を述べた姿には大きな反響があった。言動の裏にあったメンバーへの気遣いに、彼の人柄を感じた視聴者は多かったのではないだろうか。今年も「変わらずずっと平常運転でいきたいと思います」という言葉通りに、視聴者を楽しませたことはいうまでもない。

【報告】お母さんを亡くしました。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「コラム」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる