『オオカミくん』出演を経てブレイク 小西詠斗が語る“次世代俳優”の活動

舞台『刀剣乱舞』出演で人生が変わった

ーー舞台『刀剣乱舞』で憧れの2.5次元の舞台に実際に立ってみてどうでしたか?

小西:それが、実際にやってみる側になると本当に必死で、こんなにハードなんだと思いました。食らいついていくのがやっとで。稽古場でたくさん指導していただいて、家に帰っても舞台のことが頭から消えたことは1秒もありませんでした。

ーー最も難しかったのはどんな部分でしょうか?

小西:そうですね……。全部難しかったんですけど(笑)一番はシーンごとの感情の整理ですね。「このセリフはこういう感情で言う」というのを事前にしっかり整理しておかないと僕はまだ演じられなくて、とても大変でした。先輩の方たちに相談してたくさんヒントをもらい、今日はアドバイス通りにやってみよう、今日はもう少し感情を出してみようと少しずつ変えていきました。

ーー試行錯誤していたんですね。舞台の規模が大きくなり大変だったことはありますか?

小西:舞台の規模が大きくなったことにより、動きをより大きく見せなければいけなかったり、地声ではなくマイクでセリフを言う難しさがあったりはありました。あとは体力がなかったので殺陣を覚えるのも大変でした。

ーーお稽古の最初と最後で心境の変化はありましたか?

小西:はい。最初の頃は舞台『刀剣乱舞』のタイトルの重みや不安で胸がいっぱいだったんですが、公演が半分くらい終わったところで急にパッと気持ちが変わったのを感じました。きっかけはわからないのですが、これで大丈夫だという自信が少しずつ出てきました。

ーー長期間にわたるので大変ですよね。

小西:全63公演、とても長かったのですが、モチベーションが途切れたことはありませんでした。毎公演後に自分なりに反省会をして、毎回発見があって、少しずつお芝居を変えていったり。大変でしたけど楽しかったです。

ーー演技の経験値はレベルアップしたと感じますか?

小西:そう思います。改めてお稽古を始めたころの動画を見てみると、下手だなと感じました。やっていての実感はそんなになかったのですが、映像で見てみるとこんなに違うんだなって。舞台『刀剣乱舞』をきっかけに俳優のお仕事をもらえる機会も増えて、モチベーションもガラッと変わって、これからなんでも挑戦してみたいという気持ちです。

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