コロナ禍で苦戦のAirbnb、復活の要因は“選択と集中”? IPOでさらなる回復は望めるか

コロナ禍で苦戦のAirbnb、復活の要因は“選択と集中”? IPOでさらなる回復は望めるか

 IPO(新規株式公開)を発表した民泊プラットフォーム、Airbnbは、新型コロナウイルスの打撃を受けながらも、スピーディーな回復を見せた。同社の戦略はどのようなものだったのだろうか。

コアビジネスへの“選択と集中”、“信頼構築”が復活の鍵に?

 ウイルス感染拡大当初、Airbnbは多くのホテルや旅行代理店と同じく大きなダメージを受けた。それでも、同業他社と比較すると素早い回復を見せ、第三四半期には黒字へと転換させることに成功している。

 米メディア『Forbes』は、復活の要因は徹底したコストの削減、コアビジネスへのフォーカス、そして信頼の構築だと考察している。

 今年5月、同社は従業員の25%、約1,900人を解雇している。そして裁量的・資本的支出の大幅な削減、役員給与の削減、およびすべての施設建設の停止を行うなど、急ピッチでコストカットを進めた。

 また同社は、投資をコアビジネスのみに絞っている。

 創設者、およびCEOのブライアン・チェスキー氏は、「パンデミックが発生した際、以前のようにすべてのビジネスを追求することはできないと判断した。そこで我々は、Airbnbの最もコアな部分にフォーカスすることにした。ホストが部屋を貸し出して、ゲストに体験を提供するという我々のビジネスのルーツに立ち返り、これに直接的に関係がない投資を縮小した」と述べている。

 パンデミックが長期化するに連れて、近場での小旅行の需要が増加したという。この“選択と集中”は、状況を好転させる大きな要因の1つとなったようだ。 

 そして通常時にはない特別な対応で、ゲストとホストの両方を支援した。

 今年の1〜4月の総予約数は前年比で72%も減少しており、3、4月にはキャンセル数が予約数を上回る状況だったという。平常時、プラットフォームでは返金対応を行っていないが、同社は10億ドル以上(約1,040億円)の資金を使い、対象期間のキャンセル料を負担した。またキャンセルの影響を受けたホストに対して、2億5,000万ドル(約260億円)の支援金の支払いも行っている。

 危機的状況においてもユーザーへの支援を優先することで、ビジネスを成功へと導く鍵となる信頼構築に成功したと『Forbes』は評価している。

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