英政府が新たなテクノロジー規制導入 世界的で締め付け強化の動き
イギリス政府は11月27日、台頭著しいテクノロジー大手企業が独占的な力を乱用することを防ぐための新たな規制を導入することを発表した。
規制は「GoogleとFacebook対策」?
この新規制はGoogleとFacebookが市場の支配的な立場を乱用するのを防ぐことを目的としていると『BBC』は報じている(参考:https://www.bbc.com/news/business-55097000)。
イギリスの競争・市場庁(CMA)によると、2019年にオンライン広告に費やされた187億ドルのおよそ8割をこの2社が占めているという。
新規制により、消費者が自分のデータをより細かく制御できるようにし、中小企業の繁栄を支援、報道機関が競合する大手企業に排除されないようにすることを目指す。
デジタル・文化・メディア・スポーツ相のオリバー・ダウデン氏は「少数のハイテク企業へ力が集中し、そのセクターの成長を抑制し、イノベーションを減らし、それらに依存する人々や企業に悪影響を及ぼしているというコンセンサスが英国内外で高まっています。その対策を行う、テクノロジー成長の新時代が来ました」と述べる。
具体的には、2021年4月にCMA内にDigital Markets Unitが新設され、テクノロジー企業による決定を一時停止、阻止、取り消しして、違反に対して罰金を科す権限が与えられるということらしい。
CMAのCEOであるアンドレア・コセッリ氏は「競争を促進させる新たな規制制度でしか、FacebookやGoogle等の大手ハイテク企業の市場支配力に対策を打ち、企業や消費者を確実に保護することは出来ません」と答えた。
以前より、GoogleとFacebookはデジタル広告に関して、英国政府や規制当局に協力することを約束している。デジタル広告による収益のあるプラットフォームは、提供するサービスと消費者データの扱いについて、より透明性を高めることが求められる可能性がある。
プラットフォームは、ユーザーから多くのデータを収集し、広告を最適化している。Twitterのジャック・ドーシー氏は「他のツールと同様に、これらのツールは中毒性がある」と述べる。これも最適化の結果だ。