Netflixが新たな流行の発信源に　『クイーンズ・ギャンビット』『エミリー、パリに行く』作中のアイテムに注目集まる

膨大なビッグデータを利用した予測アルゴリズムがヒットの鍵に？

　Netflixの代表作となった『ストレンジャー・シングス』も、80年代ブームを再燃させた。作中で主人公たちが着用しているポップでカラフルなファッションが注目を集め、H&MやNIKEとのコラボ商品が発売されたり、ルイ・ヴィトンのコレクションにも登場するほどだ。

　同社のオリジナル作品が続々ヒットを飛ばす理由の1つに、膨大なビッグデータを元にした予測アルゴリズムが上げられるのではないだろうか。『東洋経済オンライン』によると、Netflixは、ユーザーがどのように映画を探しているのか、どこで見ているのか、などといった契約者の視聴パターンをデータとして蓄積しているようだ。そして新たなコンテンツを制作する際に、ビッグデータを利用して監督、俳優を選定し、視聴数を予測するのだという。

　同社は近年、オリジナルコンテンツの制作にますます重きを置いている。

　今年1月に行われた投資会社のBMO Capital Marketsの調査によると、昨年はオリジナル作品の制作に153億ドル（約1兆6,000億円）を投じたという。今年は173億ドル（約1兆8,000億円）を投資する予定だといい、さらに2028年までにその金額は260億ドル（約2兆7,000億円）にまで増加すると予測した。ただし、新型コロナウイルス流行前の調査であることに留意したい。

　Netflixはこれらの技術や予算を駆使して、次にどんなブームを巻き起こすのだろうか。

（画像＝Pixabayより）

■堀口佐知
ガジェット初心者のWebライター兼イラストレーター（自称）。女性向けソーシャルゲームや男性声優関連の記事を多く執筆している。

〈Source〉
https://www.nytimes.com/2020/11/23/arts/television/chess-set-board-sales.html
https://www.businessinsider.com/the-queens-gambit-netflix-online-chess-app-interest-2020-11
https://www.lifestyleasia.com/bk/style/fashion/2020-top-fashion-influencers/
https://www.dazeddigital.com/fashion/article/51129/1/emily-in-paris-lyst-fashion-report-harry-styles-lizzo-off-white-mask-telfar-bag
https://variety.com/2020/digital/news/netflix-2020-content-spending-17-billion-1203469237/
https://screenrant.com/most-expensive-sci-fi-show-episodes-of-the-last-decade/