コロナ禍で脚光を浴びる「洗えるスマホ」とは? 近年登場モデルは5Gにも対応

コロナ禍で脚光を浴びる「洗えるスマホ」とは?

進化する「洗えるスマホ」の今

 では、実際に近年登場した洗えるスマホには、どんな機種があるのか見ていこう。最近ではハイエンドモデルも登場し、ようやくユーザーの期待に応えるスペックになってきた。

 特に、NTTドコモから発売、または発売予定となっている、富士通の『arrows』シリーズ3機種は、幅広いラインアップで注目したい。

 7月30日に発売された『arrows 5G』は、今話題の5Gに対応した国産ハイエンドスマホだ。2020年11月現在、もっともスペックの高い洗えるスマホといえる。しかしハイエンドなだけあって、「10万円台」の価格がネックになるだろう。

 価格を抑えたいのであれば、6月25日に発売された『arrows Be4』をおすすめしたい。エントリーモデルということもあり、スペック面に関しては大きく劣るが、「2万台の価格(2020年11月現在)」は魅力的といえる。とりあえず洗えるスマホによるコロナ対策を行いたい人には適した1台といえる。

 加えて、12月以降に発売が予定されている『arrows NX9』も、5Gに対応した注目の洗えるスマホだ。『arrows 5G』、および『Be4』の間となるミドルレンジモデルで手にしやすい。本機種は洗えるだけではなく、「アルコール除菌」や「次亜塩素酸水」での消毒も可能だ。出先で洗えない状況でも安心して使用できる。

 ここで紹介した『arrows』シリーズの3機種は、すべて「国内メーカー製の家庭用泡タイプのハンドソープ」、または「国内メーカー製の家庭用液体タイプの食器用洗剤」での洗浄が可能だ。しかし、固形石鹸や粉末石鹸などは使えないので注意しよう。各機種の詳しい洗い方に関しては、公式サイトを確認してほしい。

 また、富士通の防水機能に対応したスマホは、各注意点を守ることでアルコール消毒できる。「当社製品のお手入れ方法について(消毒、清掃)」(参考:https://www.fmworld.net/product/phone/topics/20200325.html)にて、消毒、および清掃方法が記載されているので、こちらも合わせて確認しよう。

 ちなみに、京セラからも12月中旬頃、ハンドソープで洗えるスマホが登場予定だ。最低2年間のOSバージョンアップが確約された『Android One』の最新モデル『Android One S8』がY!mobileから発売される。本機種は国内メーカー製の泡タイプのハンド・ボディソープが使用できる上、アルコールでの除菌も可能だ。

 このように各社から幅広いスペックの洗えるスマホが登場している。ローエンドモデルよりだけではなく、ミドルレンジやハイエンドモデルも選択できるのは、ユーザーにとって喜ばしい出来事だ。自身の求めるスペックに応じた洗えるスマホを購入し、ぜひコロナ対策に役立ててほしい。

 コロナ禍によって、これまで軽視されていた洗えるというメリットが、魅力的に感じる時代が到来した。ガラパゴス的な特徴だからこそ、コロナ禍のスタンダードとして国内、ひいては海外へ広まることを期待したい。

■菊池リョータ
個性派スマホを愛するライター。ガジェット系を中心に記事を執筆。デザイン性の高いスマホに目がない。

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