そわんわんが語る“人も自分も傷つけない生き方”「人を変えるよりも自分が変わった方が早い」
結局、自分をしあわせにできるのは自分だけだから
――本の中では、いじめやご家族との関係性についても書かれていましたが、わかり合えない人とは、距離を取っていくしかないのでしょうか。
そわんわん:そう思います。結局、その人を変えるよりも自分が変わった方が早いじゃないですか。確かに、親とか友だちと自分から距離を取るのって「かわいそう」とか「最低やな」って思ってしまうかもしれないけれど、でも自ら傷つく環境にいく必要って絶対ないじゃないですか。結局自分をしあわせにできるのは自分だけだから、そこは決心していいというか。「そういうこともあったな」っていう経験にしていいと思います。
――たしかにこれまで「家族は仲が良くて当たり前」「友だちはたくさんいたほうがいい」みたいな幻想が強くありますから、そこで苦しくなりますよね。
そわんわん:その幻想から外れたからって、「はい、不幸な人生決定」っていうのも絶対違うと思うんですよ。「私、昔いじめられたから暗いんです」って。たしかにそれも理由のひとつなんですけど。そこで自分の人生を決めつけちゃたらもったいないよって。厳しいことを言うと、暗い自分を選んでいるのは自分自身ってことですから。辛いことがあったのは自分のせいではないし、すごく残念なことやけど、未来までその“辛い”を引きずるかどうかは自分次第やから。
――そういうネガティブな思い込みって、自分自身では気づけないときもありますよね。
そわんわん:そうですね。みんなもっと自己中でいいと思うんです。他人軸で生きてるから、他人にどう思われてるとか、どうされたからってことがずっとついてまわる。けど、いい意味でもっと自己中になって、視点をかえたら、例えばこれまでは傷ついていたような言葉にも「このひとの意見はこうなんや。自分とは違うな」って、割り切って考えやすくなる。わかり合えない人との距離も取りやすくなる。だから、自分軸でいいんですよ。自分がしあわせになる環境を自分で選んでいってほしい。
――最近の10~20代って、もっと個人主義なのかなと思ったんですけど、実際はかなり他人の目を気にしている印象があります。SNSがあるからなんですかね。
そわんわん:大きいと思います。デジタルは何でも数字になるじゃないですか。YouTubeでも再生回数やグッドボタンの数でわかりやすく評価が見える。SNSでもハートの数で自分自身が評価されるような感覚に陥りやすいのかもなって。
――そわんわんさん流の「SNSとのうまい付き合い方」はありますか?
そわんわん:暇つぶしとして見ない、ってことですかね。SNSみて人をうらやましくなる時って、だいたいダラダラしているときに見ると思うんですけど、「自分はなんにもしてないのに、みんなはこんなに充実してるんや……」みたいな気持ちになりやすいと思うんですよね。
――なるほど。SNSこそ暇つぶしのツールと思っていました。
そわんわん: 「みんないいことしかアップしてない」ってわかって見るならいいですけど、それでも「ああ、自分何してるんやろ」ってなりますから。その一番よくない時間が夜! マジで夜は早く寝たほうがいい! 夜っていろいろ考え込んじゃうんですよ。そういう時間なんです。でも、ちゃんと寝て、朝起きたら「あれ、昨日なんであんなに考え込んでたんやろ」ってなるから!
――たしかに、そわんわんさんは朝早くから動画を撮ってる印象があります。
そわんわん:メンタルが安定していないときって、だいたい寝不足なんですよ。頭がまわらないから、判断がおかしくなっちゃうし、それでますます悩んでしまうし……。
――そわんわんさんのベストな就寝時間は?
そわんわん:夜12時までにはマジで寝たいです。昨日は10時に寝ました。で、8時に起きました。めっちゃ寝ます!
――すごい! 小学生みたいな睡眠時間ですね。
そわんわん:この前、入院したときも9時消灯で、朝6時に起きてたんですけど、7時の朝ごはんとかめちゃめちゃおいしかったですからね。やっぱりみんな夜ふかししすぎやし、寝てなさすぎやと思います。
――なるほど。ポジティブの基本は早寝早起き。そわんわんさんの今の元気な姿を見ると、説得力がありますね。
そわんわん:元気なことが、楽しく過ごす大前提ですからね。うち、やりたいこといっぱいあるので。YouTubeを中心に、こういうふうにインタビューとかたくさん出させていただきたいです。自己肯定感って言葉も、YouTube始めるまで全然知らなかったんですけど、「自己肯定感低くてダメだ~」とか「自己肯定感が高い奴キモい」みたいな声とかよく届くんですよね。でも、低いままでもいいし、高い人を下げる必要もないってことを、もっとこういう場でもっと伝えられたらいいなと。
――動画と並行してお話できる場があるといいですね。
そわんわん:はい。あとファッションに関わる仕事ももっとしていきたい。細くてスタイルのいい子はもちろんかわいいけど、今のその体型だってオシャレを楽しめるし、かわいくなれるよって発信していきたいなって思います。あとは……やっぱり普通に有名人になりたい!
――もう有名じゃないですか!
そわんわん:ありがたいことに最近、街で声をかけてくれる視聴者さんが増えてきたんですけど、「そわ」って呼ばれるから、どこかで会ったことのある友だちかと思って「ごめん、名前わからん」みたいになるんですよ(笑)。ちょっと話したら、普通に動画を見てくださってる方やった、みたいな。でも、そうやって身近に感じてもらえるのが、なによりうれしい。もっと有名になって、例えば誰か1人で悩んでいる人が実際には会ったことがなくても、うちのことを友だちだと思って元気になってほしいです!
■書籍情報 著書「そしてウチらはつながっていく」(KADOKAWA)
定価(本体1,200円+税)
もくじ
第1章 うちにとっての「コミュニケーション」
第2章 自分のココロのトリセツ
第3章 苦手な人とのキョリ
第4章 そういえばやってる”愛される習慣”
特別コラム そわの日記(朝顔が育たない、父と母のこと etc..)
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