『桃太郎電鉄~昭和 平成 令和も定番!~』発売 4年ぶりのシリーズ最新作は”時代を超えて通用する定番タイトル”として生まれ変わった
コナミは11月19日、Nintendo Switch用ソフト『桃太郎電鉄~昭和 平成 令和も定番!~』を発売した。
「桃鉄」シリーズ最新作がNintendo Switchに登場
「桃太郎電鉄」(以下、桃鉄)シリーズと言えば、プレイヤー自身が企業(電鉄会社)の社長に就任し、物件買収や目的地への到達をこなしながら日本全国を回るボードゲーム。その歴史は古く、1988年12月にファミコン用ソフトとして生まれた初代『桃太郎電鉄』を皮切りとし、据え置きゲーム機から携帯ゲーム機、さらに携帯電話用アプリにいたるまで、2020年までに数十タイトルもの関連作品がリリースされている。そのシリーズ最新作となるのが、今回の『桃太郎電鉄~昭和 平成 令和も定番!~』だ。
本作は2016年12月に送り出されたニンテンドー3DS用ソフト『桃太郎電鉄2017 たちあがれ日本!!』から約4年ぶりの新作となるわけだが、ゲームルールに大きな変更はない模様。基本システムは従来シリーズで”定番”とされていたものを採用しつつ、変更点はマップ上で発生するイベント内容、およびビジュアルデザイン等に留まっている。
この仕様について開発スタッフは「定番である必要がある」とインタビュー(※1)にて発言。以前と比べて目が大きくポップな風貌へ生まれ変わったキャラクターデザインについても、同インタビュー内で「ゲームを定番で固めるからこそ、キャラクターデザインは一新したい」と考えを述べている。どうやら本作は定番として時代を超える為のベース部分を保持しつつ、装い新たに復活を遂げたようだ。
(※1)『桃鉄』新作の謎に迫る、さくまあきら氏&桝田省治氏インタビュー。開発の経緯から新要素までを訊く(ファミ通.com)
日本全国を回って物件を買収!総資産No1を目指そう
上述の通り、本作の遊び方はおおむね過去シリーズタイトルと同じ流れである。参加プレイヤー数やプレイ年数を最初に設定。ゲーム開始後は各プレヤーごとにサイコロを振りつつ、出目の数だけマップ上のマス目を進行する。日本列島を舞台にしている点が特徴で、停まった駅マスの物件を買収することにより、プレイヤー(企業)の収益率や資産がアップ。毎年3月の決算期に発表される総資産額をチェックし、ゲーム終了時に最も資産額の多いプレイヤーが優勝となる。
「物件を買い揃えて収益を稼ぐ」「目的地(ランダム決定)にいち早く到着して援助金を受け取る」「特殊効果をもたらすカードを使う」「何らかのイベントを発生させて恩恵を得る」等々、資産額を増やす方法も多種多様。特にカードに関しては、各々の性格やプレイスタイルが如実に反映される点だろう。
サイコロの出目を稼いで目的地まで突っ走るも良し。「うんちカード」等を駆使して他プレイヤーにちょっかいを出すのも良し。このあたりの駆け引きは昔ながらの「桃鉄」ファンにとって馴染み深いものかもしれない。
シリーズを代表する名物キャラクター「貧乏神」も変わらず健在。目的地から最も遠いプレイヤーのもとへ取り付き、毎ターン趣向を凝らした嫌がらせを行う、文字通りの存在だ。
貧乏神は単に取り付くだけではなく、一定確率で別形態へ変貌することもある。小遣い程度のお金をせびってくる「ミニボンビー」ならまだ可愛いものの、他の形態へ変化した場合の被害は甚大。抱えている借金を倍額にする「ビッグボンビー」をはじめ、購入済みの物件を勝手に吹き飛ばす「ポコン」、そして「キングボンビー」にいたってはプレイヤーの資産やサイコロの出目までも悪影響を及ぼしてしまう。
こうしたデメリットを”認知”した際の緊張感と、それに端を発する”貧乏神のなすりつけ合い”は、まさに「桃鉄」シリーズならではの魅力と言えるだろう。