「炎」で話題の後藤真希から“女王”柏木由紀まで アイドルYouTuberの歌ってみた動画が熱い

 グループアイドルが主流で、レギュラー放送の歌番組がかつてよりも減っている今。一人のアイドルがじっくりと歌を届ける場所は少ない。こうした背景もあってか、YouTubeは歌唱力に自信のあるアイドル/元アイドルがその歌声を披露する貴重な場となり、多彩な「歌ってみた」動画が投稿されている。

 元モーニング娘。の後藤真希は11月1日、自身の公式YouTubeチャンネル「ゴマキのギルド」に歌手・LiSAの最新シングル「炎」の歌ってみた動画を公開。11月10日時点で158万再生のバズを起こしている。

LiSA-『炎』/ 後藤真希が歌ってみた (homura)

 「炎」は手越祐也、Gackt、川端要など数々の名シンガーが自身のYouTubeチャンネルで挑戦しているが、後藤版・炎も、コメント欄を見ると、「想像以上に上手かった」「何となく見たら、旨すぎてビックリした。」「声質が綺麗で憂いがあって音域が広くて素敵」など絶賛の嵐。

 後藤は、9月30日放送の『テレ東音楽祭2020秋』に出演し、AKBメンバーと共に「会いたかった」「フライングゲット」「ヘビーローテーション」をメドレー形式で披露したことが大きな話題となった。パフォーマーとして再評価路線にあった中で、今回、歌い手としても高い評価を得た格好になった。

 流行歌は、“歌ってみた”の対象になりやすい。人気の楽曲は当然、YouTube上で高い再生回数を記録することが想定され、検索されればされるほど、多くのユーザーの関連動画欄に自分の動画が表示される可能性が高まる。最近、瑛人の「香水」やYOASOBIの「夜に駆ける」、少し前に米津玄師の「Lemon」が様々なYouTuberからカバーされたのは、そんな事情も大きい。

 NMB48・白間美瑠も9月16日、自身の公式チャンネル「みるるんチャンネル」に「香水/瑛人【女性カバーversion】」と題した動画を投稿。大多数の「香水」のカバー動画と同様、本家のオマージュ風MVに合わせて歌声を聞かせた。

香水/瑛人【女性カバーversion】しろまみる

 他のアーティストの楽曲ではなく、自身の所属するグループの代表曲で「歌ってみた」に挑むケースもある。横山由依は、9月23日に自身のYouTubeチャンネルで、AKB48・43枚目のメジャーシングル「君はメロディー」を披露。透き通るような歌声を響かせ、コメント欄では、同曲の作曲者・成瀬英樹氏からも「カバーとても素敵!感激です!本当にありがとうございます!」と称賛されていた。

 また、藤本美貴は4月26日、自身のチャンネルに投稿した動画で、モーニング娘。時代に歌った楽曲「歩いてる」を、我が子をあやしながら熱唱した。

 三児の母となった今も、ハロプロ時代に鍛え上げた歌唱力は衰え知らず。さらに、藤本の歌声に合わせて伴奏された夫・庄司智春のギターがなかなかのクオリティだったこともあって、コメント欄には「あの日、ミキティを奪っていた庄司さんを許せる日が来た」といった声も寄せられた。

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