Apple「One more thing」イベントでAppleシリコン搭載MacBook発表か イベントロゴにはARイースターエッグが隠される
2020年7-9月四半期は市場の予想を上回ったものも...…
One more thingイベント開催が告知される少し前の10月29日、Appleは2020年7~9月四半期の決算を発表した。この決算について報じたTechCrunch日本版の記事によると、同四半期の売上はウォール街が予測した637億ドル(約6兆6400億円)を上回る647億ドル(約6兆7500億円)であった。売上が市場の予測を上回ったものも、同社の株価は下落した。
Appleの株価が下落した理由として考えられるのは、iPhone 12シリーズが例年の9月より1ヶ月遅く発表されたことだ。例年であれば、9月の新型iPhoneの発表と発売に合わせて株価が上昇する。しかし、今年はこうした株価上昇が9月に起こらなかった。
今後のAppleの株価の動向に関しては、調査会社InvestorPlaceが公開したブログ記事で論じられている。その記事によれば、Appleの株価は2021年に入り急上昇すると予想される。こうした予想の根拠はふたつある。
ひとつめの根拠は、Appleのハードウェア部門の好調が期待できるからだ。具体的には、5Gに対応したiPhone 12シリーズのヒットが見込まれるうえに、コロナ禍の影響によりMac関連製品の好調な販売も予想されている。Appleシリコン搭載Mac関連製品は、ハードウェア部門の売上をさらに後押しすることになるだろう。
ふたつめの理由が、サービス部門の成長も見込まれるからだ。この成長の原動力になると見られているのが、サブスクバンドルのApple Oneだ。2日には日本でもサービス提供が始まり、個人プランは月額1,100円、ファミリープランが1,850円となっている。
以上のようにiPhone 12シリーズの発表が遅れたことでAppleの株価が一時的に下落したものも、今後は株価が上昇する要因が多くなる。Appleシリコン搭載Mac関連製品の発表も、株価上昇の要因のひとつとなるだろう。
トップ画像出典:Apple公式サイトより画像を抜粋
■吉本幸記
テクノロジー系記事を執筆するフリーライター。VR/AR、AI関連の記事の執筆経験があるほか、テック系企業の動向を考察する記事も執筆している。Twitter:@kohkiyoshi