新型スカイライン『プロパイロット2.0』の実力とは? 実際に試乗した様子を徹底レポート
ただし、『プロパイロット2.0』は、あくまで自動運転レベル2に該当する「運転支援」であることを忘れてはならない。たとえハンズオフが可能になっているとはいえ、走行中にスマートフォンを操作したりよそ見をすることは禁物だ。対面通行の道路やトンネル内、高速道路料金所や合流地点などではプロパイロット機能がオフになることも知っておこう。万が一居眠りなどで事故を起こしてしまった場合、ドライバーが全ての責任を負わなければならないので、運転支援中であっても常に周囲への注意を怠らずに走行を継続する必要がある。
このようなドライバーのリスクを軽減できるよう、新型スカイラインのダッシュボードには、「ドライバーモニター」が搭載されている。このモニターでは、ドライバーの顔の向きや目の開閉といった情報を確認することで、前方を注視しているかどうかを察知することが可能。そのため、居眠りやよそ見といった危険な状態であると認識すると、ドライバーへ注意喚起してくれるのだ。
ご紹介したように、新型スカイラインの『プロパイロット2.0』では、従来のプロパイロット車よりもさらに安全に走行できる仕組みが充実していることが体感できた。今後はより充実した機能を搭載した自動車が発売されるかもしれないという話も聞けたので、さらなる進化を遂げた日産の自動運転技術を体験できる日を楽しみにしたい。
■横井(合同会社スイフィット)
プロフィール:WEBライター。「文章の力で行動のきっかけを与えたい」をモットーに文章を執筆。小学生と幼稚園児の子どもを持つ父でもあり、最近は遊びと仕事が混同してきている。