北京モーターショーで"空飛ぶ車”が話題に 一方、中国ではポルシェが爆売れ……

北京モーターショーで"空飛ぶ車”が話題に

 今年唯一の大規模モーターショーとなる、北京モーターショーが9月26日に開幕した。米放送局『CNBC』の記事によれば、コロナウイルスの影響を受けて、前回のショーよりも出展数は200台ほど少ないという。それでも、各地のモーターショーが次々に中止される中での開催とあって、会場は多くの人で賑わっているようだ。

 本展示会のテーマは「smart vehicle for the future(未来へ向けたスマートな車)」で、環境に優しいEV(電気自動車)が多く出展されているほか、“空飛ぶ車”も来場者の注目を集めた。

“空飛ぶ車”の片鱗が見える「Kiwigogo」

 米メディア『Bloomberg』は北京モーターショーのレポート記事の中で、ハイライトとして中国のEVメーカー、XPeng(シャオペン)の「Kiwigogo」を上げている。

 「Kiwigogo」は、“空飛ぶ車”の前身と言える製品で、機体上部に複数のプロペラがついており、見た目はドローンにも近い。2人乗りで、最大25mの高さまで浮上することが可能だという。同社の副社長、Brian Gu氏は、「この“空飛ぶ車”は、まだ初期の段階にあり、長期的な開発が必要な製品だ」と述べている。

 その他にも、ホンダの中国で初となる電気自動車のコンセプトモデル「SUVイーコンセプト」や、本展示会で初お披露目となったBMWのM3、M4なども取り上げられている。

 今や中国は世界最大の自動車市場だが、その成長は鈍化してきており、過去3年間の自動車販売は低迷している。公式の調査では、ウイルスの流行による今年初めの経済的ダメージは、2018年の売上高の約10%、雇用の6分の1を消失させるほどだという。

 ただ現在はある程度回復の兆しが見られており、高級車、また電気自動車の需要が増加しているという。今回のモーターショーの開催は、中国がウイルスの封じ込めに成功したことを示す意図もあるようだ。

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