Twitterでリツイート制限や警告ラベル表示 米大統領選にらみ大胆な仕様変更

Twitter、RT制限など大幅仕様変更

 Twitterは、来たる11月3日のアメリカ大統領選挙で予想される様々な混乱を抑制するための、新たな仕様変更を発表した。

誤情報の拡散を抑制、大統領候補者も対象

 Twitterは10月9日に「2020年の米国大統領選挙に向けて講じる追加の対策」というタイトルのブログを更新した(参考:https://blog.twitter.com/en_us/topics/company/2020/2020-election-changes.html)。

 Twitterを使用した選挙の妨害を阻止すべく、候補者が勇み足で勝利宣言した場合、ツイートに注意・警告のラベルが付けられる。また、暴力や選挙結果・投票所の運営の妨害を扇動するツイートは削除の対象になる。

 選挙の結果を判断するには、州の選挙管理委員会の発表か、全国的に権威のある、少なくとも2つのメディアの報道が必要だとする。時期尚早の勝利宣言等のツイートは、ラベルが付けされ、アメリカの公式選挙ページが表示されるという。

 これまでもCOVID-19などの誤った情報にはラベルが付けられ、リツイートしようとするとトピックに関する信頼できる情報を示すプロンプトが表示されるようになっている。

 これらのプロンプトに加えて、候補者を含むアメリカの政治家やキャンペーンアカウント、10万人以上のフォロワーを持つアメリカのアカウント、重要なエンゲージメントを獲得したツイートに誤解を招く情報ラベル付けされている場合、警告と制限を加える。

 ツイートを表示するには、警告をタップする必要があり、引用ツイートしかできなくなるうえ、Twitterのアルゴリズムでも推奨されない。これにより、誤解を招く情報の可視性を低下させ、リツイートを抑制する。

 10月20日から少なくとも米国選挙の週いっぱいは、次の変更を実装し、継続的な必要性を評価し、グローバル展開するという。まずリツイートではなく、独自のコメントを追加する引用ツイートを促す。次に、フォローしていない人からの「いいね」や「フォロー」のおすすめがタイムラインに表示されず、ツイート通知もない。そして追加の文脈のあるトレンドコンテンツのみを「For You」タブに表示する。これにより、誤解を招く情報の拡散が抑制されるという。

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