iPhone 12はバカ売れしない? 米通信大手が予測

iPhone 12はバカ売れしない?

 iPhone 12シリーズを前に、米通信大手AT&Tが初の5G iPhoneの今後について展望している。

コロナ禍で経済環境が悪化、顧客の反応はまちまちか

 アメリカの情報通信大手AT&T CommunicationsのCEOであるJeff McElfresh氏は、Appleの5G iPhone発売は、世界的な健康危機での経済の不確実性のため、大きな出来事にはならないかもしれない、と『CNBC』に語った(参考:https://www.cnbc.com/2020/09/21/att-exec-warns-5g-adoption-may-not-be-the-massive-event-some-wanted.html)。

 McElfresh氏は「iPhoneサブスクライバーの多くが、家庭のブロードバンドのように高速な5Gワイヤレスサービスを備えた新型デバイスへのアップグレードをすぐにするでしょう。しかし、それが大規模な動きになるとは、予想していません。そしてそれが期待外れになるとも思っていません」と述べる。

 その理由について「追加料金を払いたくなくて、現在の4GLTEテクノロジーに満足している人もいるかもしれません。今日、直面している経済圧力に基づいて、顧客はどうするか計算して決断するでしょう」と続ける。

 またAT&Tは、Appleが間もなくローンチするあらゆるデバイスを提供するつもりだという。

 世界的な健康危機にもかかわらず、Appleは第2四半期の収益記録で597億ドルを記録した。より多くの顧客が巣ごもりし、自宅から家族や友人と連絡をとりあい、仕事をし、勉強した結果、iPadとMacの販売が好調となった。

 また、コロナ禍で苦戦を強いられるスマホ業界の中で、iPhoneは一番健闘していると言えるだろう。

5Gの立ち上がりは静か、その先の6G開発も進行中

 AT&Tは7月に、全米で5Gネットワ​​ークを正式に立ち上げた。5Gテクノロジーはインターネット接続の未来として宣伝されており、自律運転車やスマートアプライアンスへの道を開いているが、より高速で画期的なアプリケーションの多くは、まだ広く存在していないか、消費者というより大企業に有益であるため、初期の立ち上がりは、静かなものになる可能性があるという。

 McElfresh氏は、AT&Tのエンジニアがすでに6Gネットワ​​ーキングに取り組んでおり、実現するまでには、まだ何年も要するが、10年間でコネクテッド・マシンや人工知能(AI)に関連する進歩をもたらす可能性が高いと述べている。

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