「格闘家 VS 街の喧嘩自慢」動画がYouTubeを席巻中 “朝倉未来フォーマット”が広がる理由とは
朝倉未来のYouTubeチャンネルが成功したことにより、彼の人気企画にならった動画を展開する格闘家YouTubeが増えている。
朝倉は現在、151万人の登録者数を誇る押しも押されもしないトップYouTuber。ブレイクのきっかけとなったのは、昨年6月5日に公開された動画「街の喧嘩自慢にプロ格闘家がスパーリングを申し込んだらやるのかやらないのか」。繁華街などで見かける血気盛んそうな若者とプロファイターの実力差は、どの程度のものなのか……。そんな素朴な疑問に拳一つで答える、ありそうでなかった企画は大きな反響を呼び、一躍“朝倉未来”の名を格闘技ファン以外にも知らしめるきっかけとなった。
朝倉は、今年7月26日に自身のYouTubeチャンネルで公開した「最近についての語り」と題した動画で、「俺を皮切りに格闘家もYouTubeに軒並み入ってき始めた」と言い、「俺の動画を参考にしてるなって言う人が多い」と語っていた。
その言葉通り、明らかに朝倉の動画にインスパイアを受けていると思しき動画が、最近散見されるようになっている。
たとえば、K-1スーパーライト級王者の安保瑠輝也は8月15日、朝倉の「街の喧嘩自慢にスパーリング」企画をそのまま踏襲した動画を投稿。朝倉版との大きな違いは、相手がかなりの手練れということもあって、割と本気で仕留めにいっているところ。互いのプライドがぶつかり合う、スリリングな“漢比べ”は見ごたえ十分。全員叩きのめした後に、居酒屋で打ち上げをやるという流れも“本家”と一緒だ。
元K-1ファイターでキックボクサーの皇治は9月13日、「アンチと初対面スパーリングしてみた」と題した動画を投稿。朝倉も今年2月に「アンチの前に本人登場してみた」と題した動画を公開しているが、アンチの眼前に現れるだけで対決はしていない。しかし皇治はガッツリアンチと拳を交え、ものの数秒でKOしている。“チャラいイ”メージで売っている皇治だが、スパーリング後、アンチとひざを交えて「誹謗中傷で相手が傷ついて亡くなったら責任を取れるのか?」と真剣に諭しているのが印象的だった。