AppleとEpic Gamesの抗争はユーザーのデバイスにまで 裁判所の判断に世界が注目
世界が固唾を呑む裁判所の判断
『Fortnite』は、世界で随一の収益を誇るゲームで、今回AppleやGoogleといったプラットフォーマーがモバイル・アプリを支配する構図に挑戦状を叩きつけた形だが、Appleは、業界全体への見せしめかの如く、Epic Gamesを目の敵にしているようだ。
Epic Gamesには、2012年にTencentが3億3000万ドルを投資し40%の株式を取得しており、大きな影響を与えている(参考:https://www.pcgamer.com/every-game-company-that-tencent-has-invested-in/)。
中国大手Tencentに対しては、取引を禁止する大統領令にトランプ米大統領が署名したばかりで、米中テック戦争の嵐が吹き荒れており、Epic Gamesにとっては、決して情勢は、追い風とは言えない。
一方のAppleもアメリカ議会下院司法委員会の公聴会に召喚されたばかりで、反トラスト法(独占禁止法)違反の調査は、今も継続しており、盤石とは言えない。
今回のケースで下される判断は、どの様なものであっても、テクノロジー業界に大きな影響をもたらすものになるだろう。
■Nagata Tombo
ライターであると同時にIT、エンタメ、クリエーティヴ系業界にも出入りする。水面下に潜んでいたかと思うと、大空をふわふわと飛びまわり、千里眼で世の中を俯瞰する。