『あつ森』でアイドルグループと現場を作り出すーーライブのできない現役アイドルが考えた”いま、自分にできること”

『あつ森』でアイドルと現場を作る

 ここ数ヶ月で、人々の生活は大きく変化しています。

 当たり前だったことが当たり前ではなくなり、日常でほとんど使う機会のなかった「リモート」や「バーチャル」などという単語が、非常に身近な言葉となりました。

 私事ですが、筆者の本業は地下アイドルです。地下にあるライブハウスで歌を歌い、踊り、ライブの後はファンの皆さんと写真を撮ったり、お話をして交流する"特典会"を行います。

 現在は新型コロナウイルスの感染拡大に伴う情勢を踏まえ、ストリーミング形式の配信ライブやオンライン特典会など、ディスタンスを保った活動のみになってしまいました。今までの日常が非常に恋しい毎日です。

 そんな私は恋しさを埋めるように、Nintendo Switchの大人気ソフト『あつまれ どうぶつの森』で日々アイドル現場を制作しては、よりリアルな写真を撮るために家具集めをメインに奮闘しています。

 みなさんはこの画像を見てどのような状況か想像出来るでしょうか。

 こちらは"地下アイドルの現場"に足を運んだことのある人は思わずあるある……と思ってしまうような特典会の様子です。これはファンの方が作ってくれたものなのですが、打ちっぱなしのコンクリート、Tシャツが入っているダンボールが雑に置かれている様子、そっと端に置いてある自動販売機など、初めて見た時はシンプルながらライブハウスの通路で行う特典会の様子が鮮明に思い出せてしまうようなリアルさで感動しました。

 こちらは私が制作した、「ライブハウスにてクールな店員さんにドリンクを頼む瞬間」です。

 今作は家具の数が豊富なだけでなくカラーバリエーションが何種類も増え、格段に自由度が増しています。「マイデザイン」と呼ばれる自由にドット絵を描ける機能を使用すれば一部の家具を自分好みのデザインにリメイクすることも可能です。

 これらを利用して、既存の何かを再現するもよし、オリジナルの世界を表現することも可能で興奮します。

  ちなみにどうぶつの森での私のキャラクターは、実際にアイドルとしての私を再現しています。

 トレードマークの三つ編みに加え、マイデザインで自分のグループの衣装を再現しました。マイデザインで作成した洋服は 前、後ろ、袖などパーツごとひとつひとつドットで手打ちできるため、様々な服や衣装の再現が可能です。

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