iPhone 12は充電器なしでも値上がりする? 充電器なしの梱包デザインも判明か
iPhone 12シリーズに関して、充電器とイヤフォンが同梱されなくなるのではないか、という話題をめぐりアナリストとリーカーが意見を戦わせている。今回報じられた情報によれば、充電器とイヤフォンが同梱されなくなってもiPhone 12シリーズは安いものにならないようだ。また、充電器・イヤフォンなしの梱包ケースのデザインも明らかになった。
50ドルの値上げ
Apple専門ニュースメディア『MacRumors』は8日、iPhone 12は充電器とイヤフォンが同梱されなくても値上がりするというレポートについて報じた。このレポートを発表した台湾の金融機関GF Securitiesのテックリサーチ部門でエグゼクティブ・ディレクターを務めるJeff Pu氏によると、iPhone 12シリーズのなかでスペックがもっとも低いiPhone 12はiPhone 11の販売価格699ドル(日本では74,800円で販売)より50ドル高い749ドル(約80,000円)からの販売になるという。
iPhone 12シリーズに充電器とイヤフォンが同梱されなくなると予想に関しては、既報の通り、同シリーズが5Gに対応することに伴う値上げ分を相殺するため、という説がある。しかし、充電器とイヤフォンの同梱を廃止しても値上げは避けられない、とPu氏は見ている。とくにiPhone 12は、モデルの序列的に直接的な比較対象となるiPhone 11では採用されていないOLEDディスプレイを使っているので、ユーザは値上げに納得するだろう、と同氏は語っている。
ところで、iPhone 12のディスプレイは5.4インチと予想されており、6.1インチのiPhone 11より小さい。iPhone 11のユーザが引き続き6.1インチの機種を購入したい場合は、購入候補はiPhone 12より画面の大きいiPhone 12 Max、あるいは上位機種のiPhone 12 Proとなる。Pu氏の予想通りiPhone 12が50ドル値上がりすれば、さらに上位の2機種はiPhone 11と比較して100ドルから150ドルほど高額となるかも知れない。
梱包ケースは薄くなる?
iPhone 12シリーズが「充電器・イヤフォンなし」になる件に関しては、MacRumorsが7日にUSB-C型Lightningケーブルのみを同梱するケースのレンダリング画像を報じた(トップ画像参照)。このレンダリング画像をリークしたのは、リーク情報にもとづいて新型iPhoneの3Dレンダリング動画を発表しているYouTubeチャンネルConceptsiPhoneを運営するRan Avni氏だ。リークした画像は「本当に信頼できる情報筋」から入手した、と同氏は語っている。
以上のレンダリング画像でもっとも目を引くのが、円形のくぼみだ。このくぼみにUSB-C型Lightningケーブルが収納されると考えられる。四角いくぼみには、その大きさから考えるとイヤフォンが収納されるとは考えがたく、おそらくはメッセージカードやステッカーが入れられるのだろう。いずれにしても、この画像を見る限りでは、充電器が入る余地は一切ない。
レンダリング画像を見ると、充電器とイヤフォンを収納するスペースをなくしたことによって、明らかに薄くなっている。「充電器・イヤフォン同梱なし」ケースは従来の梱包ケースの半分程度の薄さになったとしても、不思議ではないだろう。