iPhone 12は充電器なしでも値上がりする？　充電器なしの梱包デザインも判明か

アメリカでは下取り価格が下落

　前述のPu氏によるiPhone 12値上がりの予想に加えて、iPhone 12シリーズが高額となる証拠が見つかった。US版Forbesは7日、アメリカのApple公式サイトに掲載されているiPhoneの下取り価格が値下がりしたことを報じる記事を公開した。この記事では、下取り価格の値下がり状況をまとめた一覧表も掲載された（下の表参照）。

　下取り価格表を見ると、iPhone XSとiPhone XS Maxの下取り価格が50ドル下落している一方で、iPhone XRは30ドルの下落、iPhone 8にいたっては据え置きというように下落幅にばらつきがある。下取りによる割引を期待してiPhone 12シリーズの機種を購入する予定のユーザにとっては、今回の全体的な下取り価格の下落は同シリーズの実質的な値上がりを意味する。

　US版Forbesの記事は、下取り価格に関して2つの注意点を指摘している。1つめの注意点は、下取り価格表の価格は下取るiPhoneの状態が良好な場合のものであり、状態によっては表記価格より下落する。2つめの注意点は、iPhone 12シリーズのリリースに合わせて、さらに下取り価格が下落方向に改定される可能性があることだ。

　なお、日本のApple公式サイトに掲載されている下取り価格を確認すると、アメリカの改定前の価格に近いものとなっている。もっとも、今後iPhone 12シリーズのリリースが近づくにつれて、下落方向に改定される可能性がある。

　以上のような新情報をまとめると、iPhone 12シリーズはやはり決して安くはない高級機種になりそうだ。加えて世界経済がコロナ禍により打撃を受けている現状では、5Gに対応した同シリーズであっても、例年にない大ヒットというわけにはいかないかもしれない。

トップ画像出典：MacRumors「Claimed iPhone 12 Box Insert Design Suggests No Included EarPods or Power Adapter」より画像を引用

■吉本幸記
テクノロジー系記事を執筆するフリーライター。VR／AR、AI関連の記事の執筆経験があるほか、テック系企業の動向を考察する記事も執筆している。Twitter：@kohkiyoshi