本郷奏多や栗山千明が出演する『Death Come True』発売 実写で紡がれる”インタラクティブ・ムービーゲーム”はプレイヤーに何を伝える?

実写ゲーム『デスカム』は何を伝える?

「死」が真相を解き明かす鍵となる

 プレイヤーの取るべき基本操作は主に2つ。画面に映った選択肢をもとにルートを開拓する「行動選択」、そして”死”を体験する度に該当箇所まで巻き戻る、俗に言う「死に戻り」だ。

 前者はテキストを読み進める従来のアドベンチャーゲーム同様、シチュエーションに合わせて出題される選択肢(行動)が重要な意味を持ち、プレイヤーの決断がそのまま登場人物のアクションとして反映される。正しい(と思われる)行動を選べばストーリーが進展する一方、選択肢によってはカラキが死んでしまうケースも珍しくない。

 一方で後者のシステムを上手く扱えば、かえって状況を一変させることもあり得る。本作は死亡時に「プレイを続行するか否か」の選択肢が出現。続行をチョイスするとカラキは死亡間際の状況を覚えたまま、時間を遡って選択肢の地点まで立ち返る。本作において、死とは明確なゲームオーバーを告げるサインではなく、真相の解明に役立つ鍵と言えるかもしれない。

 加えてカラキは死亡時に「デスメダル」と呼ばれる回収アイテムを入手する。様々なシチュエーションで悲惨な死を遂げる度にデスメダルが貯まり、回収度に応じて「DeathTube」なるゲーム内コンテンツが順次アンロック。佐藤二朗扮するミノウケンイチのニュース番組をはじめ、キャスト陣のオフ映像を垣間見ることができる。本作の世界観をより楽しむためにも、死を恐れずに体験するゲームプレイを心がけた方が良さそうだ。

 インタラクティブムービーゲーム『Death Come True』は、Nintendo Switch/iOS/Android向けに、6月25日より発売中。PS4版とPC版は後日リリース予定だ。

■龍田優貴
ゲームの尻を追いかけまわすフリーライター。時代やテクノロジーと共に移り変わるゲームカルチャーに目が無い好事家。『アプリゲット』『財経新聞』などで執筆。個人的なオールタイムベストゲームは「ファミコン探偵倶楽部」シリーズ。Twitter:@yuki_365bit

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