無料で遊べるタクティカルシューター『VALORANT』リリース開始 競技性を裏付ける”ゲームシステム”と”エージェント”に注目
ロールプレイ(役割分担)が勝敗に直結
本作の競技性を裏付けるもう一つのコア。それは"エージェント"と呼ばれるキャラクターの存在だ。『VALORANT』においてプレイヤーの分身となるのは、無個性な兵士ではない。それぞれが専用アビリティを備えており、試合中は適正に則ったロールプレイが求められる。前線に突っ込んで戦闘を仕掛けるデュエリスト。拠点防衛にもってこいのセンチネル。きっかけを頼りに戦闘を有利に進めるイニシエーター。そして大局を見据えてマクロな勝利を導くコントローラー。プレイヤーはこれら4種のロールから1名を選択し、5人1組のチームを結成する。
上述の専用アビリティは、どれも戦闘を有利に進める上で欠かせないものばかり。例えば"フェニックス"のフラッシュバンは敵の目を潰すのに役立つし、彼のアルティメットアビリティ(必殺技)は、発動することで倒されても不死鳥のごとく復活できる。サポート向きの"セージ"の場合、敵の移動スピードを下げたり、行動を阻むバリアウォールの生成が可能だ。こうしたアビリティの数々は、自由気ままに発動するより、味方のプレイングに合わせて使うことでよりシナジー効果を得られる。
誰かが前線に出るなら後方から最低1人は支援に回り、視界があやふやな場所は索敵役がまず偵察に赴く。極力ランダム要素を排除したゲームデザインだからこそ、双方のチームプレーの差が勝敗へダイレクトに直結するのだ。
タクティカルシューター『VALORANT』は、Riot GamesからPC向けに基本無料タイトルとして配信中。戦略的なFPS作品があるなら、ぜひ一度チャレンジしてみてはいかがだろうか。
■龍田優貴
ゲームの尻を追いかけまわすフリーライター。時代やテクノロジーと共に移り変わるゲームカルチャーに目が無い好事家。『アプリゲット』『財経新聞』などで執筆。個人的なオールタイムベストゲームは「ファミコン探偵倶楽部」シリーズ。Twitter:@yuki_365bit