『有吉の壁』動画はテレビ界からの黒船に? “パラパラおじさん”ら新キャラがYouTubeを席巻
お笑いタレント・有吉弘行がMCを務めるバラエティ番組『有吉の壁』(日本テレビ系)発のYouTube動画が4月22日に投稿され、急上昇ランキング1位を獲得するなど話題を呼んでいる。
有吉が用意した様々な“笑いの壁”に若手~中堅の芸人たちが挑む『有吉の壁』は、2015年より特番として不定期放送され、この4月からレギュラー化。同月8日の初回放送では、2018年に番組初でブレイクしたチョコレートプラネットの“TT兄弟”に続く新たなヒットキャラを生み出すべく、「流行語大賞の壁を越えろ! ブレイク芸人選手権2020」という企画が行われた。
そこでとりわけ強烈なインパクトを残したのが、シソンヌ(じろう、長谷川忍)とパンサー(尾形貴弘、菅良太郎、向井慧)だった。
シソンヌのネタは「こうへいくんとゴンちゃん」。これは、じろうが小学生のこうへいくん、長谷川がゴリラのゴンちゃんに扮して繰り広げるキャラコント。じろう演じるこうへいくんの驚くほど通るハイトーンボイスが有吉の笑いを誘った。
一方のパンサーは、菅のギャル男時代の特技・パラパラを活かしたネタ「パラパラおじさん」を披露。菅が1000円を払ったら、パラパラを踊って、その後にパラパラな発言をするという路上パフォーマーを好演し、この日出演していた友近から「1万円払っちゃう」と絶賛されていた。
そんな2組のキャラ動画が、「有吉の壁【公式】壁チャンネル」に投稿されて、大きな反響を呼んでいる。
こうへいくんとゴンちゃんの動画は、今流行の”モーニングルーティーン”を紹介するもの。通常、インフルエンサーやYouTuberのモーニングルーティーン動画は、ヘルシーな朝食を作って、シャワーを浴びて、化粧水で肌の調子を整えて……といった具合にオシャレな朝の日課を紹介していくものだが、こちらは、2人の朝のワンシーンを描いた単なるコント動画。モーニングルーティーンとは名ばかりの内容がウケたのか、再生回数は42万回(4月25日時点)と好調だ。
同じタイミングで投稿された「パラパラおじさん」は、これを上回る再生回数68万回(4月25日時点)をマーク。YouTube急上昇ランキングで1位を獲得するという快挙も成し遂げている。
どちらも、番組で披露したコントをそのまま投稿するのではなく、YouTube用に製作されたオリジナル動画というところがポイント。番組で披露した時にはなかった効果音やテロップを適度に入れて、しっかりと「YouTube映えする作品」に仕上げているあたり、番組の本気度が伺える。