世界最大ゲーム見本市『E3』が新型コロナの影響で中止 オンラインイベントに切り替え?
近年混乱が続くE3、今後のイベント内容にも変化?
ESAは、2020年6月に業界の発表やニュースを紹介するオンラインエクスペリエンスの提供について、『E3』参加予定だったメンバーと協議をしていくという。
『E3』は近年、大手ゲームパブリッシャーから不満が噴出しており、ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)は、2019年に初めて参加せず、PS5が発売される2020年には復帰するのではとの憶測もあったが、引き続き今年も参加しないことを明らかにしていた。
また、任天堂は毎年『E3』のショーフロアに、大きなブースを設けてきたが、最近はE3の基調講演には登壇しておらず、代わりに収録済みの動画「ニンテンドーダイレクト」をYouTubeで配信しており、Electronic Arts(EA)は、2016年以降、E3と同時期に独自のイベントEA Playを行っている。
このように、近年の『E3』には不穏な雰囲気が漂っていたが、今回の中止をきっかけに、オンラインでの開催が検討されるなど、その状況はさらに大きく変わりつつある。次回の開催に向けて、同イベントがゲーム業界での存在感を取り戻すことができるか、注目されるところだ。
■Nagata Tombo
ライターであると同時にIT、エンタメ、クリエーティヴ系業界にも出入りする。水面下に潜んでいたかと思うと、大空をふわふわと飛びまわり、千里眼で世の中を俯瞰する。