『PS5』の発売にも影響? ゲーム業界に広がる新型コロナ流行の余波
風評的に被害を受けたタイトルも
なかには風評的に被害を被ったケースもある。
Ndemic Creationsが開発・販売する『Plague Inc.』は、プレイヤー自らが伝染病ウイルスとなり、人類の滅亡を目指すシミュレーションタイトルだ。同タイトルは、新型コロナウイルスの流行にともなって、1月21日に中国、1月23日にアメリカでiOSアプリダウンロード数1位を獲得。一躍話題のゲームとなった。
その一方で、“不謹慎”というバッシングが顕在化。ゲーム内の感染対策が混乱を招くなどの理由により、中国のApp Storeから同タイトルが削除される事態となっている。こうした流れを受けてNdemic Creationsは、新型コロナウイルスの感染対策をおこなううえでゲームを参考にしないように、という異例の声明を発表。マーケットを失うだけでなく、対応にも追われる結果となってしまった。
本来であれば、外出控えの流れから盛り上がりを見せるはずのゲーム市場。バッドニュースは少なくないが、プレイヤーが一丸となってマーケットを盛り上げていきたいところだ。
■結木千尋
ユウキチヒロ。多趣味なフリーライター。
執筆領域は音楽、ゲーム、グルメ、テクノロジーなど。カルチャー系を中心に幅広いジャンルで執筆をおこなう。
人当たりのいい人見知りだが、絶対に信じてもらえないタイプ。Twitter:@yuuki_chihiro