Apple Storeの交換用iPhoneが不足? 新型コロナの影響受けるも市場の業績予測は強気
揺るがぬApple神話
新型コロナウイルス流行収束の兆しがまだ見えないなか、市場関係者はAppleをどのように評価しているのだろうか。こうした疑問に関して、Appleニュース専門メディア『9to5Mac』は3日にアナリストのコメントを報じている。
投資会社WedbushのアナリストDan Ives氏は、Appleを強気に評価している。同氏の評価を裏付けるように、同社の株価は2日には9.3%上昇した。同氏をはじめとした市場関係者が強気に評価するのは、今年後半にリリースされると予想されるiPhone 12(仮称)が大規模な買い替え需要を生み出すと考えているからだ。
2020年は、日本を含む世界各国が5G通信網の実装に向けて動き出した言わば「5G元年」である。そうした5Gの普及のカギを握るとされるのが、5G対応スマホである。こうしたなか、4機種展開となると見られるiPhone 12は全機種5G対応すると予想されている。それゆえ、5G対応端末への買い替えとしてiPhone 12シリーズが多くのユーザに選ばれる、というのが市場関係者の見立てなのだ。同シリーズへの買い替え需要に関して、Ives氏は「需要のパーフェクト・ストーム(完璧な嵐)」が生じると表現している。
無論、市場関係者が新型コロナウイルスのAppleに及ぼす影響を忘れているわけではない。しかし、そうした影響を考慮しても、以上のような「パーフェクト・ストーム」に加えて年間500億ドルの売上をもたらすApple Musicをはじめとしたサービス事業によって、結局は同社は成長すると見ているのだ。
長期的には業績に関して好材料が揃っているAppleが2020年に記録的な売上を達成する、という可能性も否定できないだろう。
トップ画像出典:Apple公式サイト「お近くのApple Store」から画像を引用
■吉本幸記
テクノロジー系記事を執筆するフリーライター。VR/AR、AI関連の記事の執筆経験があるほか、テック系企業の動向を考察する記事も執筆している。Twitter:@kohkiyoshi