“人生まるごとYouTuber”東海オンエア・しばゆーはなぜ人を魅了する? 誕生日を機に唯一無二のキャラを分析
人気YouTuberのしばゆーが、本日12月30日に26歳の誕生日を迎える。チャンネル登録者数 486万人のマンモスグループ「東海オンエア」の主砲でありながら、チャンネル登録者数224万人を誇るカップルチャンネル「しばなんチャンネル」では“うーくん“(うくん)として1児のパパの顔を見せているしばゆー。どちらのチャンネルにおいても唯一無二のキャラクターとして視聴者を魅了している彼の魅力とは何か。誕生日を機に考察したい。
“変わらない“ための成長を続ける男
東海オンエアのメンバーとして仲間たちと変わらぬ男子ノリを続けながら、父となり息子を育てていく……それは、つまり少年の気持ちを忘れずに、大人になるということだ。私たちは年齢を重ねるほど、それがどれほど難しいことかを痛感する。良くも悪くも、人は変わっていく生き物だ。大人にならなければと自ら律することもあれば、知らず知らずのうちに子ども心を忘れてしまう部分もある。長く生きるほどに周囲の目を気にしたり、無駄なことを排除しようとして、いわゆる“つまらない大人“になってしまうことも。
YouTuberにとっては、それがネタ切れということなのかもしれない。以前、しばゆーは『【メンバー愛】しばゆーを一番よく知るのは誰?第一回しばゆー王!』の動画内で、「言われて腹が立つ言葉」に「昔のほうが面白かった」と答えていた。もちろん、その答えにりょうは「気にすんなよ、柴田。お前がいちばん面白いから」と投げかけていたし、多くの視聴者も同意したことだろう。だが、そこに慢心しないところこそ、しばゆーが2つの人気YouTubeチャンネルを動かし続けているエネルギーなのかもしれない。
もちろん、しばゆーもその両立に苦しんだ時期もあった。東海オンエアファンによってSNS上で「#帰ってこいしばゆー」のハッシュタグで溢れたことは、今ではいい思い出だ。双方の理解を得て岡崎と東京の行き来をしながらバランスを取るという“変わらない“ための成長を見せた。しばゆーが、誰もが手放したくない愛されキャラなのは、いつか変わってしまうことに抗えない私たちにとって、“変わらずに成長できる“ことを見せてくれる希望の存在だからかもしれない。
相反するものを持ち合わせる奇跡
少年心を持ちつつ、父親になる……というように、一般的には相反するものと捉えられているものが、しばゆーの中ではなぜか共生している。例えば、奇想天外な料理や旅先でのおもらし、衛生面のボーダーラインの低さなど、大人としてアレだと言われかねないところも多くあるしばゆー。だが、実は彼は理系出身で東海オンエアの中では虫眼鏡についで秀才だと言われている。哲学的な話になるとその思慮深さが顕著に現れ、感覚の人なのか、理論の人なのかがわからなくなってくる。
また、人のものを無意識にパクってしまうという社会の規律から逸脱する大怪盗でありながら、クリスマスプレゼント交換会では「一個取って回すんだぷぅ」と遊びのルールをしっかりと守るところも。妻・あやなんへバレずにプロレス技をいくつ掛けられるかなど容赦ないドッキリをする一方で、「旦那嫌い」や「離婚」といった検索ワード履歴の逆ドッキリで素直に震え上がったりもする。
無垢で聡明。型破りで誠実。破天荒で繊細。厄介だけど、こんなに楽しいヤツもそういない……しばゆーという人に魅了されてしまうのは、どんな人かと突き詰めようとするほど、矛盾している魅力が両立している不思議さにぶつかるからではないだろうか。そして、“こういう人“と一言では言い切れないところにこそ、次の動画でどんなしばゆーが見られるのかと、ワクワクしてしまうところでもある。