東海オンエアはなぜ自らに“十字架”を課し続けるのか? メンバーごとにデータ化&徹底分析

 チャンネル登録者数が480万人に迫る、6人組の人気YouTuberグループ・東海オンエア。視聴者のみならず同業者にも熱烈なファンが多い、彼らの人気の秘訣とは一体何なのか。その魅力はもちろん枚挙にいとまがないが、ここでは彼らの”ある一つの特徴”に焦点を当てて考察してみたい。

 ファンにはおなじみのことだが、その特徴とは、ずばり”罰ゲームの過酷さ”だ。多くが”その場限り”では終わらず、日常生活に支障をきたすことも多い罰ゲームを、彼らは”十字架”と呼ぶ。例えば、リーダーのてつやは2年前、サブチャンネルの動画でたった1回のじゃんけんに負けたことによって、どんな場面でも一人称を”わし”で通す、という十字架を背負った。にわかに信じがたい話だが、彼は実に半年もの間、たとえ女の子の前でかっこつけたい時でも、真面目な打ち合わせの席でも、おじいちゃんのような一人称を貫いていたのである。

じゃんけんで負けた奴、一人称を「俺」じゃなくするゲーム

 一人称のみならず、”語尾”の変更(ごわす、だってばよ、など)、服装の制限(ウォーリーのコスプレ、ファラオ風など)と、自分に置き換えて考えるとすぐさま反故にしたくなる十字架の数々。先日公開された、クイズ王・伊沢拓司率いるQuizKnockとのコラボ動画でも乱発され、また最近は動画企画だけでなく、単独イベントツアー「ガチンコくじくじビキビキツアツアドンドン!(通称:ドンビキツアー)」での企画で、しばゆーの語尾が”ぷぅ”になってしまったことも記憶に新しい。メンバー全員が完全に自由な状態でいることがほぼない、という状況で、そこで生まれるドラマがファンの楽しみになっている。

 それでは、どのメンバーがどれくらいの数、十字架を背負っているのだろうか。直近1年間の動画を振り返り、参考までに”期間”も含めてデータ化してみた。2018年11月25日から2019年11月24日までの動画で始まったものを対象とし、同時期に複数の十字架を背負っている場合には、期間は別々に計算。なお、”自腹”などその場限りの罰ゲームはこれに含まず、また動画「【ほぼ一生】『令和』の間やり続ける罰ゲームを1人1つ決めよう!」にて決定したものについても、メンバー間に差が出ないため除外した。

 さっそく結果を見てみよう。1年間のうちでメンバーそれぞれが背負っていた十字架の種類と期間は、次のようになっている。

十字架ランキング

 
 1位から順に、てつやが14種類(7ヶ月2週間3日)、続いてしばゆーが11種類(7ヶ月2週間)、りょうが8種類(5ヶ月3日)、としみつが7種類(4ヶ月3週間)、ゆめまるが7種類(8ヶ月1週間3日)、虫眼鏡が4種類(1ヶ月3週間)という結果だった。平均して年の半分程度は、それぞれ何かしら、日常生活に不便を抱えているということだ。

 リーダーの面目躍如というところか、1位になったてつや。自他ともに認める”M”気質であり、率先して不便を受け入れる彼は、メンバーからプレゼンされて気に入った「1ヶ月シルバーカー生活」(外出時に必ずシルバーカーを押していく)を何の理由もなく背負うほどの“十字架愛好家”だ。東海オンエアの後輩グループ・夕闇に誘いし漆黒の天使達とコラボした動画では、「なぜ与えられたかというストーリーと、与えられた時のリアクションを含めて十字架であり、ただの辛いものではない」と、独自の”十字架美学”を展開。実際にデータ化してみると、「名前変更」という彼からすればライトなものから、社会人として地味に面倒な「1週間実家生活」まで、やはり相当な数の十字架を背負っていた。

 続いて、しばゆー。てつやと同じくMっ気があり、ドSなりょうから日常的に”被害”を受けている典型的ないじられキャラだ。現在、十字架の中でもトップクラスに辛いであろう「語尾変更(ぷぅ)」と、服装の「ファラオ縛り」を掛け持ちしているほか、「1週間ふりかけ生活」(言葉の通り、ふりかけご飯を食べ続ける)も重なっており、「今、罰ゲームが重なりに重なって『ぷぅぷぅ言いながらふりかけしか食えないファラオ』になってるぷぅ」とツイート。視聴者として勝手なことを言わせてもらえば、”東海の主砲”はこうでなくてはならない。もともと奇抜なファッションを好むことから「私服と大して変わらない」と言われているファラオ姿はもちろん、ゆめまるの”ごわす”、虫眼鏡の”だってばよ”以上に、”ぷぅ”という語尾を物にしてくれることに期待したい。

 そして、りょう。YouTuberと会社員の二足のわらじを履いていたという事実を明かし、3月から東海オンエア一本に絞った活動をスタートさせたりょうだが、その直後から、ファンが気の毒に思うほど、数々の重い罰ゲームを受けることに。先日しばゆーに引き継がれた「ファラオ」をはじめ、武藤遊戯(遊戯王)やウォーリーのコスプレと、普段がオシャレなぶん、そのギャップに思わず笑いが溢れる七変化を見せた。以前、水溜りボンド・トミーが初対面のエピソードとして、りょうは体を張るタイプではないと思っていたが、「動画も回っていないじゃんけんで負けて、雪が降るなか、銭湯から本当に歩いて帰った」ことを嬉しそうに語っていた。決まった時はしっかり嫌がりつつ、いざ縛り生活が始まってしまえば笑顔で楽しむ。十字架の”魅せ方”が一番上手なのはおそらく彼だろう。

【文理対決】行った場所の位置情報を繋げてより面積の大きな三角形を作れ!!

 続いて、としみつ。東海オンエアで唯一、罰ゲームを本気で嫌がり、本気でキレる”普通の人”だ。彼がいるからこそ、視聴者は感覚が麻痺することなく、日々自らに十字架を課し続ける東海オンエアを”おかしい”、”面白い”と思って見ることができるのかもしれない。「1週間、メンバーのツイートを引用リツイートし続けなければいけない」など、ツイート系の十字架が多く動画ではあまり目立たないが、「1週間ちゃんちゃんこ生活」は彼にとても似合っていたからか印象深い。これからも十字架を背負うことになった暁には、“普通”の感覚でリーダーたちにブチギレ続けてもらいたいところだ。

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