Snow Man、ジャニーズJr.チャンネル卒業ーー最終回を機に“思い出のアルバム”を振り返る
そして、今回新たな1ページとして温泉旅行の思い出が加わった。岩本が車を運転し、深澤が助手席で盛り上げる。そんな二人の服装はペアルックのようにそっくりだ。以前、二人で旅行に行った話が飛び出すと、いよいよメンバーがからかい出す。それは、長年連れ添った父と母のラブラブっぷりを照れながらも喜ぶ息子たちのよう。
「そのとき生まれた子がボク!」なんて、末っ子のラウールがノビノビと発言しているのも微笑ましい。また、ゲームをすれば、深澤にハメられた目黒が「嫌い!」と遠慮なく言える。そんな様子も、彼らの距離が縮まっているのを確認できる。佐久間と向井がカメラに向かって「撮らないでください」「プライベートなんで」とスキャンダルごっこを楽しんだと思いきや、いざカメラが行ってしまいそうになると「撮ってください!」と息の合った掛け合いを見せるのもおかしい。
もちろん部屋に敷かれた布団の上でも、全力の茶番は終わらない。そんな自由に振る舞う弟たちを見守るような兄たち(秀才な阿部、ロイヤルな宮舘、すでにおねむな渡辺)の図も楽しいのだ。
考えてみれば、今年の始めに6人で挑んだ『寝たら見られない初日の出ロケ』シリーズを、最終回にして9人でセルフオマージュしたというのも感慨深い。ご飯を食べて、ゲームで遊んで、お風呂に入って、「寝たら死ぬ」と笑いながら布団に潜り込む……そんな何気ない様子を見比べることで、本当に9人にとって良い変化のあった1年だったと実感できる。
『ジャニーズJr.チャネル』は卒業となるが、12月25日にはSnow Man単独のオフィシャルチャンネルがオープンするという。この“素のマン”が見られる家族旅行は、ぜひ定期的に開催してほしいものだ。そして、仲睦まじい彼らの家族アルバムが、今後もさらに充実していくことを期待している。
(文=佐藤結衣)