YouTubeの“車購入動画”はなぜ人気? 前澤友作氏からラファエルまで、車選びに表れるキャラクター
むろん、YouTuber全員が高級車好きというわけではない。チャンネル登録者数827万人で日本一を誇るはじめしゃちょーは、長く「トヨタ86」を愛用しており、飾らない人柄がうかがえる。さらに、YouTuberの象徴とでもいうべきヒカキンは、かつて動画の中で「車も家も買わない人間」と自称している通り、自家用車を所有していない。その代わり、1900万円する腕時計を購入するなど、「腕時計一筋で行きたい思います」と自身の消費志向を明らかにしている。他方、ヒカキンの兄・セイキンは弟とは真逆に車が大好きらしく、今年8月にはずっと前から欲しかったという真っ白の「ランボルギーニ アヴェンタドールS」を購入する動画を公開している。
このように「車購入動画」の醍醐味は、車を通してそのYouTuberのこだわりや個性が見えるところにあるのかもしれない。加えて、オーナーズラウンジや納車セレモニーにドキドキしながら足を踏み入れる姿や、憧れだった高級車にはじめて乗る時の嬉しそうな表情を通して、高級車にまつわる非日常の体験を共有できるのも「車購入動画」の魅力と言えるだろう。次はどんなクリエイターがどんな車を購入するのか、気になるところだ。
■こじへい
1986年生まれのフリーライター。芸能・スポーツ・音楽・カルチャーのコラム・リリース記事から、ゲームのシナリオ、求人広告まで幅広く執筆中。