少年少女が時空を超えて戦うSFジュブナイル『十三機兵防衛圏』発売 異なるゲームシステムを楽しもう

『十三機兵防衛圏』レビュー

巨大機兵vs機械怪獣のカタルシスを味わう「崩壊編」

 追想編と呼応する形で進行するのが、街を襲う怪獣を巨大な機兵で撃退する「崩壊編」。こちらはリアルタイム性を伴ったシミュレーション仕立てとなっている。戦闘はキャラクターの行動を逐次選んでアクションさせるコマンド形式。マップ上に群れを成した怪獣にターミナル(防衛拠点)を破壊されないよう、兵装の違う機兵を操って戦う。プレイ後は経験値によってキャラクターがレベルアップし、機兵もアイテムを用いて大幅な改修が可能。追想編に勝るとも劣らないやり込み要素を備えている。

 臨機応変にユニットを操作する必要こそあるものの、難易度は「カジュアル」「ノーマル」「ストロング」の3つから選べるのでシミュレーション初心者でも安心。自分のプレイスタイルに合わせて適切な難易度を選択しよう。

 ここで押さえておきたいのは、人間と相対する怪獣について。イメージとしては特撮作品『ウルトラマン』シリーズに登場する古代恐竜をモチーフにした怪獣というより、全身が鋼鉄で覆われた機械生命体に近い存在だ。なぜ人間を襲うのか?どこから現れたのか?どのようにして生まれたのか? あらゆる謎が蔓延る中、巨大兵器で怪獣を豪快に蹴散らす爽快感は崩壊編でしか味わえないカタルシスだ。

 そのほか、ゲーム中に登場した専門用語や知識をまとめて閲覧できる「究明編」も実装。過去と未来の先にたどり着く真相は人類を救うのか。シミュレーションアドベンチャー『十三機兵防衛圏』は、PS4向けに11月28日より発売中だ。

(画像=https://store.playstation.com/ja-jp/product/JP0005-CUSA10602_00-13SAR00000000000より)

■龍田優貴
ゲームの尻を追いかけまわすフリーライター。時代やテクノロジーと共に移り変わるゲームカルチャーに目が無い好事家。『アプリゲット』『財経新聞』などで執筆。個人的なオールタイムベストゲームは「ファミコン探偵倶楽部」シリーズ。Twitter:@yuki_365bit

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