パオパオ、ヴァンゆん、さんこいち…… 男女グループのYouTuberなぜ人気? 恋リアとの相関関係も

 男女の間にあった友情を、たったひとつの行動によってぶち壊してしまった経験があなたにはあるだろうか。残念ながら筆者にはある。長らく親友として接してきた人に突然、愛の告白をし、無残にもフラれてしまった経験が。そういう悲しい結末に陥ってしまう確率をいくぶんか下げてくれるかもしれないのが、今回取り上げる「男女混合型」かつ「カップルではない」グループYouTuberだ。

 非カップルの男女YouTuberというと最近では、チャンネル登録者数160万人を超える「ヴァンゆんチャンネル」が大手芸能事務所・太田プロへの所属を発表し、テレビへの出演が続々と決まるなどマルチな活躍の兆しを見せはじめている。他にも、男女かつカップルではないという形式のハシリとして爆発的な人気を得た「パオパオチャンネル」(2019年10月現在は活動休止中)や、仲良しな男女3人組で異色な企画系動画を日々更新している「さんこいち」など、YouTubeウォッチャーの目を奪う大きな割合をこの男女YouTuberなるものが占めはじめている。なぜ彼らの動画はそこまで愛されているのだろうか。その理由を探ってみよう。

彼らのトークはまるで恋愛リアリティショーの◯◯

 彼らの動画のコメント欄を多くしめる「本当は付き合ってるんじゃないの?」「はやく付き合ってほしい!」というコメント。たしかに、思わずその仲を疑ってしまうのもしょうがないほど、まるで恋人関係であるかのように親密な姿。そうした風景に癒されながらも、動画を見ていると、男女で構成されている彼らの間柄がしっかりとした友情関係の上に成り立っていることにまずは驚くだろう。

 これはYouTuberというコンテンツ自体の長所かもしれないが、基本的には友情や恋愛などの関係性に嘘がないところに、安心して見入ってしまう人も多いだろうと思う。そしてそれは性別の異なる男女であっても例外ではない。男女の間に友情関係は成立するか、否か。人によって解釈の異なる問題ではあるものの、少なくとも男女YouTuberを構成する彼らの関係は、それが恋愛でもビジネスだけでもなく、友情によってつながっている面があることを疑う余地はないと思う。そうであるからこそ、“ある話題”について取り上げたときの動画は他に類を見ないおもしろさを見せる。

恋愛観について語りました。

 ある話題とは、ずばり「恋愛」の話題。なかでも、さんこいちによる上記の動画はその最も象徴的なものだろう。さんこいちというグループは、ほりえりく・古川優香という男女に、中性的な性格のやっぴを含めた3人から成るYouTuber。視点の異なる3人が、「恋人に求めるもの」「どこからが浮気か」「LINEの回数や会う頻度」などなどの恋愛に関する話題を語ると、思わぬ合致や相違点が浮き彫りになっていくところにこの動画の魅力がある。

 これと似たコンテンツとしてパッと頭に思い浮かんだのは、『テラスハウス』や『あいのり』といった恋愛リアリティーショーにおける「スタジオパート」だ。例えば『テラスハウス』においては、南キャン山里やトリンドル玲奈、YOUといった性格やタイプの異なる芸能人たちが映像を見ながら好き勝手にコメントをし合うあのスタジオパートがあるからこそ、映像パートのおもしろさがより際立つという現象が起きている。彼らの意見が合ったり合わなかったりするところを見ながら、恋愛の指南を受けてきた視聴者も多いかもしれない。それと同じことが、さんこいちをはじめとした男女YouTuberの動画内にも起きているのだ。

 直接恋愛観について語り合う動画ではなくても、ヴァンゆんチャンネルにおける“ドッキリ企画”への相方の反応やパオパオチャンネルにおける“質問コーナー”の動画、それ以外の動画の何気ない会話からも、男女の友情を育む上での理想の接し方を知ることができる。彼らの動画を見ていればもしかしたら、あなたが異性との間で育んできた友情を壊さずに済むかもしれない。

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