ターン制バトル実装で意見割れる『龍が如く7』を先行体験してみた
大人気シリーズ「龍が如く」の新作『龍が如く7』。本稿では、『東京ゲームショウ 2019』で先行体験した際のレポートをお届けしたい。
『龍が如く7』は“消された組員の物語”
同作の主人公「春日 一番」は、若頭の犯した罪の身代わりとなり出頭を決意し、組のため、尊敬する組長のため、18年もの刑務所生活を終えた暴力団の組員。刑期を終え出所した春日を出迎えてくれる者は誰一人おらず、組長の元へと戻るが、組長からは再会を喜ぶ笑顔はなく、銃弾をもらってしまい、ゴミ捨て場で目を覚ました彼がドン底から這い上がっていく物語だ。
まるで“ペルソナが如く” システムはRPG風に
これまでの『龍が如く』シリーズはリアルタイムアクションゲームだったが、最新作『龍が如く7』ではRPG風のゲームシステムへと変更された。このシステム、元々はゲーム内でのエイプリルフールネタだったのだが、まさかの実装に発表当初、ファンは驚きを隠せなかった。コマンドを選ぶ画面は大人気RPG「ペルソナ5」に似ていることもあり、ネット上では「ペルソナが如く」「汚いペルソナ」「心の暴力団」と呼ばれることも。
そんなコマンド選択方式のゲームシステムだが、筆者がプレイした感想としては「これはこれであり」だ。今までの『龍が如く』シリーズから考えると邪道と言うファンが多いのは理解できるが、単体のゲームとして見た時の完成度が高いと言い切れる。
ゲームは、上述したゴミ捨て場からスタートし、まずは職探しをするためにハローワークへと向かう。職どころが、住む場所すらない状況から頂点まで上り詰めるのが、このゲームの大まかな目標だ。
ハローワークで選べる職は様々で、ジョブチェンジで様々なヒートアクションを使うことができる。
常に動き続ける町並み
戦闘はRPG風のターン制度になったが、町並みは常に動き続けており、攻撃で吹っ飛んだ敵が車に轢かれることで追加ダメージが入ったりすることもある。過去作でも戦闘中に周囲の物を武器にして殴ったりもできたが、その発展系といえるのが今作の戦闘システムだ。