ローランド、『FANTOM』『JUPITER』『GROOVEBOX』の新シリーズを続々発表

ローランド、新音源使ったシンセなど続々発表

1台で本格的な音源制作を完結できる新たな『GROOVEBOX』シリーズ

『MC-101』(左)と『MC-707』(右)

 「AIRA」シリーズの新作として発表された『MC-707』と『MC-101』は、1996年に発売された『GROOVEBOX MC-303』から始まった、『GROOVEBOX MC』のコンセプトを継承したモデル。シーケンサー、リズムを含むシンセサイザー音源、サウンドに効果を加えるエフェクター、さらにはオーディオ・ルーパーを一体化し、各楽器のフレーズや音色のデータも豊富に収録するなど、パソコンやソフトウェアを使うことなく、1台で手軽に本格的なエレクトロニック・ミュージックの制作やパフォーマンスを行うことができる。

『MC-707』

 シーケンサー(『MC-707』は8トラック、『MC-101』は4トラック)は、内蔵されたフレーズを切り替えながら再生していくだけで簡単に曲を構築できるクリップ・ベースを搭載し、シンセサイザー音源はバーチャル・アナログとPCMを兼ね備えた最新のサウンド・ジェネレーターを採用、「TR-808」や「TR-909」に代表される人気リズムマシンの音色や、最新のEDM(Electronic Dance Music)はもちろん、1980~90年代に世界中でヒットした楽曲に使用されたシンセサイザーの音色など、3,000種類以上ものサウンドを内蔵。エフェクトは各パートそれぞれ個別に設定ができるため、ギターにディレイ、ピアノにリバーブなど、楽器に合わせて最適な効果を加えたり、楽曲全体の質感や迫力を高めるマスタリング用のエフェクトも用意されている。

『MC-707』

 ルーパーについては、サンプリング(録音)したフレーズを曲のテンポに同期したり、再生時間を変えることなくピッチを変化させることができるほか、『MC-707』では、リアルタイム・サンプリングに対応し、録音したフレーズを即座に曲の演出に活かせる(『MC-101』は、SDカード経由で本体に取り込んだオーディオ・フレーズに対してテンポの同期や、リアルタイムでのタイム・ストレッチが可能)。『MC-101』は『MC-707』とほぼ同等の性能をコンパクトなボディに凝縮しつつ、電池駆動にも対応。どこでも手軽に持ち運んで演奏することが可能だ。

『MC-101』。

 また、専用ウェブサイト「AIRA Microsite」では、新しいフレーズを含めたプロジェクト・データを定期的に公開。好みのプロジェクトを本体にインストールすれば、いつでも最新トレンドのフレーズで演奏することができる。

(文=編集部)

■製品情報
『FANTOM 8』 『FANTOM 7』 『FANTOM 6』
価格:オープン価格
発売日:2019年9月6日(金)

『JUPITER-X』 『JUPITER-Xm』 
価格:オープン価格
発売日:2019年11月(『JUPITER-Xm』)、2020年春( 『JUPITER-X』)

『MC-707』 『MC-101』 
価格:オープン価格
発売日:2019年9月21日(土)

 

 

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