なにわ男子 藤原丈一郎&大橋和也、バーチャルアイドル“あすかな”から感じる成長とバディ感
そして、対応力の高さも見どころのひとつ。『anan』のインタビューでもわかるが、“あすかな”として活動をしている時、藤原と大橋であることをほのめかす言動は微塵も見せていない。たとえば、「どんなふうに一日を過ごしている?」という質問に対して、「僕も星空も高校に通う学生なので、朝起きて学校に行って、その後はバイトに行ったりレッスンに行ったりしてます」(海堂)、「飛鳥は僕の一つ下なんで、お世話焼かせてもらってます」(苺谷)と回答。“アイドルを目指す高校生”という設定が遵守されている。藤原と大橋がこのラインをしっかり守っているからこそ、“なにわ男子の藤原・大橋が演じるバーチャルアイドル”ではなく、“バーチャルアイドル海堂飛鳥・苺谷星空”が成り立っているのだ。藤原と大橋の対応力の高さあってこそのリアルさなのである。
一方で、藤原と大橋のバディ感を“あすかな”に活かしている一面も。不器用ながらも真面目な海堂と、どこかふわふわしている苺谷の関係性は見れば見るほど癖になる。その裏側には、藤原と大橋の関係性が透けて見えるのではないだろうか。藤原の関西ノリのお調子者感と大橋の底抜けの明るさ、そして長年一緒にで活動してきたからこそ生まれる軽口の叩き合いと信頼関係。この前提があるからこそ、海堂と苺谷の関係性も際立つのだ。
昨今では、AR performersなどバーチャルアイドルが実際にライブを行なったり、メジャーデビューをしたりと、活動の幅が広がってきている。“あすかな”も近々ライブやデビューを果たすかもしれない。そして、“あすかな”に続く、“バーチャルジャニーズプロジェクト”第二弾以降の動きにも注目だ。
(文=高橋梓)
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