Pixel 4、顔認証とモーションセンスの実装が明らかに 初代iPhone級の衝撃を世界にもたらすか?
ジェスチャーコントロール時代の盟主?
US版『WIRED』も7月30日、モーションセンスをテーマとした考察記事を公開している。その記事の書き出しは、2007年にスティーブ・ジョブズが初代iPhoneを発表した時の描写から始まる。当時スマートフォンと言えばBlackBerryやノキアの高機能端末だったのだが、iPhoneはタッチスクリーンを採用したことによって、その後のスマホ市場と文化の方向性を決定づけた。
『WIRED』の記事は、Pixel 4のモーションセンスには初代iPhoneのタッチスクリーンが登場した時に匹敵するポテンシャルがあるのではないか、と語る。つまり、この機能は単にPixelシリーズの新機能のひとつであるのではなく、タッチスクリーン時代に幕を降ろしジェスチャーコントロールが新たな主役となる時代の象徴となるのではないか、というのである。
Googleがジェスチャーコントロール時代の盟主になる可能性は十分にある。というのも、同社はジェスチャーコントロールと親和性のあるVRヘッドセットも開発しており、また2017年にはLevi’sとコラボしてジェスチャーコントロールに対応したデニムジャケットも作っている(下の動画参照)。こうした一連の製品をジェスチャーコントロールで連携・統合すれば、新たなエコシステムを生み出すことも可能だろう。
スマホ市場が成熟し成長が鈍化しているなか、新たな成長の起爆剤となるのはモーションセンサーのような新たなユーザインタフェースの登場と普及なのかも知れない。
トップ画像出典:US版Google公式ブログ「(Don’t) hold the phone: new features coming to Pixel 4」より画像を引用
■吉本幸記
テクノロジー系記事を執筆するフリーライター。VR/AR、AI関連の記事の執筆経験があるほか、テック系企業の動向を考察する記事も執筆している。Twitter:@kohkiyoshi